2021年にスタートした暗号資産レンディング「Apricot Finance(アプリコット・ファイナンス)」の暗号資産(仮想通貨)が、技術的なアップデートがあったわけでも、SNSで話題になったわけでもないのに18日に急騰した。
原因は意図せぬ偶然だった。24時間で70%上昇したアプリコット・ファイナンスの暗号資産と、旧リブラの流れを組み、17日にメインネットの稼働を発表したAptos(アプトス)の暗号資産はティッカー(アルファベットコード)が同じ「APT」だった。
取引高も17日の7万ドル以下から18日午後には220万ドル以上に跳ね上がった。アプリコット・ファイナンスは、中規模の取引所であるGateとLATOKENに上場している。
一方、Aptos(アプトス)は、大手暗号資産取引所のBinance(バイナンス)とFTXに上昇する予定。
注意を促す人もいた。「BinanceはAPTOS(APT:アプトス)を上場させる。アプリコット・ファイナンスというGateに上場している暗号資産ではない。気をつけよう」。
アプロコット・ファイナンスは上昇したとはいえ、TVLが3億ドルだった昨年のピーク時の30セントから95%以上下落している。
また価格と取引高は上昇したものの、TVL(Total Value Locked:預かり資産)は500万ドルから増加していない。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinMarketCap
|原文:What’s in a Name? Apricot Finance’s Token Surges on Similarity to Aptos Token’s Ticker