暗号資産(仮想通貨)の普及は今年、弱気相場のスタート以降、大幅に減速したが、それでも2021年第1四半期以前のレベルを上回っている。ブロックチェーン分析企業Chainalysis(チェイナリシス)の調査で判明した。
同社のグローバルインデックススコアによると、2021年第2四半期と第4四半期の高水準と比べると、2022年第1四半期・第2四半期に暗号資産の普及ペースは減速した。だが、2021年第1四半期まで、つまり強気相場の前の水準を上回っている。
またチェイナリシスのレポート「2022 Geography of Cryptocurrency」は、暗号資産の普及率が最も高かった20カ国のうち、18カ国が低・中所得国で、暗号資産が送金や高インフレへの対抗手段(資産の保護)に使用されていることも明らかにした。
一方、DeFi(分散型金融)の普及が最も進んでいるのは北米と西ヨーロッパで、全取引高のうち、37%と31%を占めた。
つまり、低・中所得国の人々はビットコインを基本的な日々のお金の取り扱いに使用し、先進国では高度な金融取引の手段、および投資チャンスとしてDeFiの普及が進んでいることを示している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk TV(キャプチャ)
|原文:Crypto Adoption Slowed in Last Year but Remains Above Pre-2021 Levels: Chainalysis Study