USDコインは長期的に「エキサイティング」、事実上のCBDCになる:米投資銀行アナリスト

米暗号資産(仮想通貨)取引大手Coinbase(コインベース)のブライアン・アームストロングCEOは11月3日の同社第3四半期決算報告で、米ドル連動型ステーブルコインのUSDコイン(USDC)はアメリカにとって、事実上の中央銀行デジタル通貨(CBDC)になると述べた。

アームストロングCEOの予測は正しいだろうか?

たぶん、と米投資銀行Needhamのアナリスト、ジョン・トダロ(John Todaro)氏は11月4日、CoinDesk TVで語った。

トダロ氏は、Circle(サークル)と共同でUSDコインを手がけるCoinbaseはUSDコインの成長から利益を得ると確信している。

「USDコインは、長期的にエキサイティング」「我々はステーブルコインにエキサイトしている」(トダロ氏)

暗号資産とブロックチェーンのリサーチを得意とする同氏は、アメリカのCBDC開発ペースが遅いことを考えると、民間市場がCBDCの使用を選択するかどうかは「議論の余地がある」と述べた。だが、USDコインのようなステーブルコインは別だ。

トダロ氏は、CoinbaseがUSDコインを発行するなら、「準備資産を裏付けとした収益分配」を受け取ることができ、その結果、伝統的な金融会社に近くなると述べた。

Coinbaseの第3四半期売上高は、5億9000万ドルをわずかに上回り、Needhamの予想6億300万ドルを下回り、第2四半期の8億300万ドルからも減少した。だがトダロ氏はCoinbaseにとって「必ずしもひどい四半期」ではなかったと語った。NeedhamはCoinbaseを買いと評価し、ターゲット株価を89ドルとしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:shutterstock
|原文:Needham’s John Todaro Says USDC Is ‘Exciting’ for the Long Term and Will Benefit Coinbase