FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード氏はブルームバーグのビリオネアランキング「Bloomberg Billionaires Index」から姿を消した。同氏の推定個人資産は1日で約94%も減少し、9億9150万ドル(約1440億円)となった(ビリオネア:10億ドルの資産を持つ人)。
同氏の資産は、所有する会社の資金繰りが悪化する前には約152億ドル(約2兆2100億円)と推定されていたが、一晩で140億ドル(約2兆円)以上が吹き飛んだ。
バンクマン-フリード氏は、若くしての経済的な成功と、エキセントリックな性格(例えば、オフィスのビーンバッグチェアで寝ることが好きとされる)から、暗号資産業界の寵児となっていた。
自称「効果的な利他主義者」であるバンクマン-フリード氏は、2022年初め、当時210億ドルと見なされていた資産の大部分を慈善事業に寄付すると公言した。同氏はまた、将来のパンデミックに備えるという大きな使命に沿った政治家候補者を支援するために、最大10億ドルを費やすと述べた。
バンクマン-フリード氏は中間選挙を前に約4000万ドルを支出したものの、のちにその発言を撤回した。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:サム・バンクマン-フリード氏(出典:Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Sam Bankman-Fried No Longer a Billionaire After $14.6B Overnight Wipe-out