「FIFA ワールドカップ カタール2022」が始まった。どのチームが優勝するか、ファンはさまざまに予想しているが、暗号資産業界では今、サウジアラビアが人気を集めているようだ。
サウジアラビアをテーマにしたNFTコレクション「The Saudis」の売り上げは、同国代表チームが優勝候補のアルゼンチン代表を2-1で破るという大金星をあげた11月22日、387%上昇した。
メッシ擁するアルゼンチン代表は大会前、36試合無敗で好調を維持していた。
一方、アルゼンチン代表チームのファントークン、ARGは、CoinMarketCapによると、24時間で21%下落、当記事執筆時点には5.44ドルとなっている。
今回のサッカー・ワールドカップでは、ギャンブラーの間で暗号資産が人気を集めた。大手ファントークンプラットフォームのソシオス・ドットコム(Socios.com)が手がけるブロックチェーン、チリーズ(Chiliz)のネイティブ暗号資産チリーズ(CHZ)は、ワールドカップ開催前の1週間で39%上昇した。
だが盛り上がりはすぐに収まり、ポルトガル代表のファントークンPORやブラジル代表のBFTをはじめとする、ファントークンは21日以降、すべて下落し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のパフォーマンスを下回った。
「ビッグイベントはしばしば、トレーダーに大きなチャンスをもたらす。一部の市場参加者は、イベントが始まった時に利益を得るために、イベントの数週間前にポジションを取り始める」とデルファイ・デジタル(Delphi Digital)のプリヤンシュ・パテル(Priyansh Patel)氏は21日に述べた。
ワールドカップも例外ではなく、ファントークンは「開催のちょうと2日前に大きな上昇を見せた」(パテル氏)
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:2018年のロシア大会でサウジアラビア代表を応援するファン(出典:shutterstock)
|原文:Saudi Arabia’s NFT Collection Soars After Unexpected Soccer Win Against Argentina