感謝祭休暇の週末、おおむね静かだった暗号資産(仮想通貨)市場の中でドージコイン(DOGE)が上昇した。
価格価格
●CoinDesk Market Index(CMI):848.15、+0.8%
●ビットコイン:16,577ドル、+0.5%
●イーサリアム:1,216ドル、+0.7%
●S&P500:4,026.12、±0.0%
●ゴールド:1,755ドル、+0.6%
●米国10年債利回り:3.69%、±0.0
ドージコインは24時間で16%上昇し、0.10ドル超となっている(日本時間28日10時40分頃には、0.093ドル付近まで下落)。
先週22日から約50%上昇しているが、その上昇のほとんどは24日から始まったアメリカの感謝祭休暇の間に発生した。上昇理由を特定することは難しいが、SNSインフルエンサーのデビッド・ゴクシュタイン(David Gokhshtein)氏は24日、70万以上のツイッターフォロワーに向けて、イーロン・マスク氏とイーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏がドージコインの改善に向けて協力しているかもしれないと投稿した。
「ヴィタリックとイーロンが協力してドージコインを何らかの形でアップデートするのではないだろうか」(ゴクシュタイン氏)
FTX破綻によるさらなる価格下落を恐れる投資家は、ビットコイン(BTC)の回復力を心強く思うかもしれないが、この数日間、1万6000ドル超を維持していることが、継続的な上昇が近づいていることを示しているとはいえないと多くのアナリストは述べている。
ビットコインは当記事執筆時点、1万6500ドル付近。24時間でほぼ横ばいで、アメリカが感謝祭休暇に入った24日とほぼ同じ水準(日本時間28日10時40分頃には、1万6100ドル台まで下落)。
「ビットコインは1万5500ドル〜1万7000ドルの範囲で安定し、嵐を乗り切ろうとしているが、そう簡単に行くとは思えない」とオアンダのシニア・マーケットアナリスト、クレイグ・エルラム(Craig Erlam)氏は述べた。
株式市場も休暇でほぼ動きはなかった。
イーサリアム(ETH)は、1200ドル付近。24時間でほぼ横ばい、休暇前とほぼ同じ水準。ドージコイン以外の主要アルトコインもほぼ横ばい。CoinDesk Market Index(CMI)は約1%上昇した。
だがオアンダのエルラム氏の見通しは、まだ悲観的だ。
「FTX崩壊とその影響から、まだ多くが起こる可能性があり、言うまでもなく、他のスキャンダルが明らかになる可能性がある。トレーダーはきわめて神経質になり続け、価格を支えるファンダメンタルがきわめて不安定になる可能性がある」と同氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Dogecoin Surges 16% to Continue Its Holiday Cheer