暗号資産(仮想通貨)レンディング大手のブロックファイ(BlockFi)が11月28日、米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請した。
リストラを進め、当面は業務を継続するという。プレスリリースによると、約2億5700万ドルの手元資金を保有している。バミューダにある関連会社も同様に清算を申請した。
申請書類によると、債権者は10万人以上。資産と債務はどちらも10億ドル〜100億ドルの範囲という。最大の債権者は、Ankura Trust Companyで債権額は7億3000万ドル。第2位はFTX USを展開するWest Realm Shires Inc.で2億7500万ドル。SEC(米証券取引委員会も3000万ドルの債権を持っている。
ブロックファイは6月に10億ドルの評価額で資金調達を行う予定だった。2021年3月には30億ドルの評価額で3億5000万ドルを調達していた。昨年7月時点では、1年半以内に株式公開を目指し、5億ドルの資金調達の可能性があるとしていた。
しかし同社は6月、テラ(Terra)崩壊による暗号資産市場下落の影響を受けて、従業員の約5分の1を削減。スリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)が破綻した後、ザック・プリンス(Zac Prince)CEOはスリー・アローズと明言しなかったが、大口クライアントへの融資を清算することになったと発表。その後すぐ、FTXが支援に動いていた。
しかし、FTXが11月初めに破産を申請。ブロックファイはFTXに預けている資産があり、出金を停止すると発表していた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ブロックファイの広告(CoinDesk archives)
|原文:BlockFi Files for Bankruptcy as FTX Contagion Spreads