2022年最後のFOMC(連邦公開市場委員会)で、FRB(連邦準備制度理事会)は50ベーシスポイント(0.5%ポイント)の利上げをする可能性が高いと、パウエルFRB議長は11月30日に示唆した。過去4回の利上げは75ベーシスポイント(0.75%ポイント)だった。
「インフレ抑制に向けて十分な水準に近づけば、利上げペースを緩やかにすることは当然」とパウエル議長は米シンクタンクのブルッキングス研究所で行われたイベントで述べた。
「利上げペースを緩和する時期は、早ければ12月の会合になるかもしれない」
ビットコイン(BTC)はこのニュースを受けて、約1%上昇、1万7000ドル間近まで上昇した(日本時間12月1日9時頃には、1万7200ドル付近)。
米CPI(消費者物価指数)の伸び率が2回連続して予想を下回ったことから、ここ数週間、利上げ幅縮小への期待が高まっていた。
パウエル議長はまた、最終的な金利は9月のFOMCでの経済予測(金利は5%まで上昇すると予測)で予測されたよりも高くなるだろうと述べた。
給与計算サービスを手がける米ADPが11月30日に発表したレポートによると、民間部門の雇用者数は11月、12万7000人増にとどまり、10月の23万9000人増から急減。2021年1月以来の最低水準となった。
12月2日には米労働省は11月のCPIに加えて、非農業部門雇用者数を発表。FOMC(12月13・14日)前の最後の主要経済データとなる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Fed Likely to Raise Rates by 50 Basis Points in December; Bitcoin Jumps