ビットコインは、米FRBが利上げ緩和に動くとの見方が広がるなか、1万7000ドル超えを維持した。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):875.87、+1.5%
●ビットコイン:1万7273ドル、+1.8%
●イーサリアム:1292ドル、+2.9%
●S&P500:4071.70、-0.1%
●ゴールド:1,819ドル、+1.3%
●米国10年債利回り:3.51%、±0.0%
ビットコインは1万6000ドルに代わり、1万7000ドルが新たな基準となるのだろうか? 経済に対する楽観的な見通しは、FTX破綻の影響が広がることの懸念を上回るのだろうか?
ビットコイン(BTC)は当記事執筆時点、1万7300ドル付近、24時間で約2%の上昇した。11月30日に1万7000ドルを超え、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長のハト派的な発言を受けて、堅調に推移した。パウエル議長は2022年最後のFOMC(連邦公開市場委員会)でこれまでの0.75%ではなく、0.5%の利上げが行われる可能性が高いと示唆した。
BitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEOは、市場はパウエルFRB議長の発言に肯定的に反応したが、「持続的な回復を期待する前に、ビットコインが1万7000ドル超えを維持し、場合によっては2万ドルを試すことを確認したい」と慎重に述べた。
「下落局面では、1万6000ドルが重要なサポートとなり、ここを失うとビットコインは下落傾向になる可能性が高い」(ディパスクァール氏)
イーサリアム(ETH)は1300ドル付近、24時間で約3%上昇。他の主要暗号資産では、ソラナ(SOL)が4%超し、コスモス(ATOM)が3%超上昇、他もおおむね上昇した。CoinDesk Market Index(CDI)は、1.5%上昇。
株式市場では、S&P500は2日は0.1%下落したが、週では1.5%上昇した。ナスダックは2日、0.2%下落した。
BitBullのディパスクァール氏は、12月のFOMCとともに、破綻したFTXに関する公聴会に注視している。「(公聴会で)ハト派的な発言があれば、市場は上昇するかもしれない」と同氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Hovers Near $17.3K, but Does It Have Staying Power?