投資アプリのRobinhood、英国で仲介業者の免許を取得

株式、上場投資信託(ETF)、仮想通貨投資アプリのロビンフッド(Robinhood)は、英国で仲介業を営む許可を得た。

ロビンフッドは、同社の子会社ロビンフッド・インターナショナル(Robinhood International)が、英国の金融監視機関である金融行為規制機構(FCA)から仲介業者の免許を取得し、英国市場でのサービス開始が可能になった、と2019年8月7日に発表した

ロビンフッドは、海外送金サービス、トランスファーワイズ(TransferWise)の元幹部、ワンダー・ラトガース(Wander Rutgers)氏がロンドン支社の社長として、英国における事業を率いることも明らかにした。

ビジネス向け交流サイト、リンクトイン(LinkedIn)のプロフィールによると、ラトガース氏はトランスファーワイズで銀行業務および国際展開部門の責任者や財務および製品部門の責任者を務めた後、投資・貯蓄アプリ、プラム(Plum)で製品部門を担当していた。

ラトガース氏は、英国で取得したライセンスについて、次のように述べている。

「本日はロビンフッドにとって、新たな章の始まりです。英国の顧客に弊社の投資プラットフォームを提供するための重要な第一歩を踏み出すことができ、喜ばしいです。ロビンフッドの一員となり、新たな国際市場に進出する取り組みの一端を担えることを嬉しく思います」

スタートアップ企業のデータベース、クランチベース(Crunchbase)によると、ロビンフッドはこれまでに7回に及ぶ投資ラウンドで合計8億6200万ドル(約914億8100万円)を調達している。直近だと、6月に開かれたシリーズEラウンドでDSTグローバル(DST Global)、リビット・キャピタル(Ribbit Capital)、セコイア(Sequoia)などから合計3億2300万ドルを調達した。

今年1月にニューヨーク州金融サービス局から「ビットライセンス」を取得したロビンフッドは、全米30州でサービスを提供している。

翻訳:新井朝子
編集:町田優太
写真:App icon image via Shutterstock
原文:Investment App Robinhood Wins License to Operate in UK