トップニュース
バハマ警察は12日、FTXの創業者サム・バンクマン-フリード氏を逮捕したと発表した。アメリカは同氏の引き渡しをただちに要請すると見られている。
ニューヨーク南部地区連邦検事局はツイートで、バンクマン-フリード氏を起訴したことを認めたが、詳細はまだ明らかにされていない。
米司法省は、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)と創業者兼CEOのチャンポン・ジャオ氏を含む幹部個人に対する刑事告訴を検討していると、2人の関係者の発言を引用してロイターが伝えた。
司法省はまた、バイナンスの弁護士と司法取引についても議論しているという。
一方、バイナンスは、ロイターの報道に反論する声明を発表。情報・調査部門のグローバル責任者、であるティグラン・ガンバリャン(Tigran Gambaryan)氏は、バイナンスは2021年11月以降「法執行機関からの4万7,000以上の要請に対応してきた」と述べた。
市場動向
ビットコイン(BTC)は12日、11月の米CPI(消費者物価指数)の発表を翌日に控え、一時1万7000ドルを割ったものの再び反発して、1万7000ドルを超えた。日本時間13日11時30分時点では、1万7100ドルを超えている。
イーサリアム(ETH)も同様の値動きで、1250ドルを割った後、再び上昇。日本時間13日11時30分時点では、1265ドル付近。
トロン(Tron)ブロックチェーンのアルゴリズム型ステーブルコイン、USDDは12日、CoinGeckoによると0.97ドルをわずかに下回り、6月22日以来の低水準。USDDを管理するトロンのDAO(自律分散型組織)がデペッグ(ドル連動からの逸脱)と見なす3%の価格変動を超えた。
チェーンリンク(LINK)が新たに導入したステーキングプログラムは、各ウォレットのステーキング上限を7000LINKに制限することで、幅広い利用を促すことを意図していた。しかしブロックチェーンのデータによると、あるクジラ(大口保有者)は、150以上のアドレスを作成し、それぞれから上限幅いっぱいの7000LINKをステーキングし、制限を回避している。LINKは12日、6.60ドル付近、24時間で2.5%下落した。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):862.26、-0.1%
●ビットコイン:17,180ドル、+0.4%
●イーサリアム:1,275ドル、+0.7%
●S&P500:3,990.56、+1.4%
●ゴールド:1,793ドル、-0.3%
●米国10年債利回り:3.61%、±0.0
※価格は、米東部時間(ET)16時時点。
市場分析
ビットコインの過去の価格データは「暗号資産の冬」が1月に悪化する可能性が高いことを示している。
12月現時点まで、ビットコインは1日平均0.08%下落しており、12月は過去、1日平均0.20%上昇していたことと比べると、大きく乖離している。
30日に換算すると、これまでビットコインは12月に6%上昇していたが、2022年12月は2.4%下落することになる。
さらに2014年以降、ビットコインの1日の平均リターンは歴史的に1月が最も低くなっている。これまでは、12月と2月が好調だったため、あまり問題とされなかった。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinMarketCap/CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: Binance a Target of Federal Probe