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FTXのサム・バンクマン-フリード前CEOは21日にアメリカに引き渡されることになったと、バハマの司法長官ライアン・ピンダー(Ryan Pinder)氏が声明で述べた。
「本日、引渡法を所管する外務大臣が引渡令状に署名した。これにより、対象者のアメリカへの引き渡しが可能になった」
バンクマン-フリード前CEOは、逮捕後の最初の審問で引き渡しを拒否する意向を表明した。だが判事が保釈を拒否したため、その後、考えを改めたと伝えられた。
破産申請と公聴会において、FTXの新経営陣は、約10億ドルの資金を確認したと述べたが、債権者に支払うべき金額は100億ドル以上にのぼる。
市場動向
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH):ビットコインはトレーダーが不確かな市場の見通しと格闘するなか、ほぼ横ばいで推移し、1万6780ドル付近。イーサリアムは0.3%下落し、1209ドル付近。
株式市場はやや活況となり、ダウ平均は1.6%上昇、ナスダックも1.5%、S&P 500も1.4%上昇した。
ウェーブス(WAVES):WAVESは1.5%下落し、1.51ドル付近。創設者のサーシャ・イワノフ(Sasha Ivanov)氏が暗号資産取引所にWAVESに関連する先物市場を無効化するように要求したことで過去2週間で40%以上下落している。下落は、WAVESに裏付けられたアルゴリズム型ステーブルコインUSDNのボラティリティによるもの。USDNは2022年に複数回、ドルペッグから逸脱している。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):792.33、-0.6%
●ビットコイン:16,771ドル、-0.7%
●イーサリアム:1,210ドル、-0.4%
●S&P500:3,878.44、+1.5%
●ゴールド:1,824ドル、+0.5%
●米国10年債利回り:3.68%、+0.0
市場分析
RSI(相対力指標)を見ると、ビットコインとイーサリアムのモメンタムは中立にとどまっている。ビットコインのRSIは約49.06、70以上は買われすぎ、30以下は売られすぎを意味する。
ビットコインのデータを2015年まで遡って、49〜50のRSIを抽出すると、これまでに61回発生し、30日後に平均2.2%の利益を得ている。イーサリアムでは、47〜49のRSIを抽出したところ、2017年以降43回発生し、30日後に平均6.7%上昇している。
この数値を現在の価格に当てはめると、ビットコインは1万7144ドル、イーサリアムは1291ドルとなる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|原文:Crypto Markets Today: Popsicle Heats Up as Bitcoin Stays Cold