ニュージーランド税務当局、仮想通貨での給与支払いを合法化

ニュージーランドの内国歳入庁(IRD)は、仮想通貨での給与の受け取り、およびそれに対する課税を合法にした。

8月付の公報の中でIRDは、所得税法の下、給与の支払いが雇用契約に基づいて行われたサービスに対するもので、固定の金額であり、報酬の一部分として定期的である限り、従業員の給与を暗号資産で支払うことができる、とする新しい決定を発表した。

支払われる暗号資産は法定通貨に交換可能でなければならず、さらに通貨として機能する主要な目的を持つ、もしくは1つ以上の法定通貨の価格にペッグされていなければならない、ともIRDは述べている。

暗号資産で支払われた給与には源泉課税(PAYE)方式が適用される。つまり所得税は雇用主によって源泉徴収され、税務当局へと納められる。

2019年6月27日(現地時間)に署名された今回の決定は、2019年9月1日から3年間にわたって適用される。

これまでニュージーランドの法律において、給与は「マネー」でのみ、つまり実質的にはニュージランドドルでしか支払うことができなかった。

翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:New Zealand tax form image via Shutterstock
原文:New Zealand Tax Office Makes It Legal to Pay Salaries in Crypto