ソラナ、荒い動き──ビットコイン、イーサリアムなど市場全般は横ばい

暗号資産(仮想通貨)市場は、24時間で0.8%下落。香港のハンセン指数と日経平均はアジア時間12月28日に1%下落、上海総合指数は0.44%下落した。28日はアジアでは、おおむね今年最後の取引日であり、リスク選好が弱まるなかで株価は下落した。

株式市場の弱気センチメントは主な暗号資産には影響しなかったようで、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)をはじめ、ポルカドット(DOT)、エックス・アール・ピー(XRP)、バイナンスコイン(BNB)などは横ばいで推移した。

しかし、ソラナ(SOL)は24時間で約10%下落し、過去1週間では約20%の下落となっている(日本時間30日8時頃には、大きく反発し、荒い動きとなっている)。

売り圧力は、詐欺と顧客資金の横領の罪に問われているFTXの創業者サム・バンクマン-フリード前CEOとの密接な関係から生じており、29日の下落で9日連続の下落、Messariのデータによると、2021年9月17日以来、最も長い下落が続いている。

2020年からバンクマン-フリート前CEOはソラナ(Solana)ネットワークの主要推進者となり、DEX(分散型取引所)セラム(Serum)を立ち上げ、複数のプロジェクトに多額の投資を行った。

価格以外にも、ソラナベースのアプリケーションにロックされた価値(TVL)は2021年11月以降、98%も減少している(DefiLlamaのデータ)。5月のテラ(Terra)ネットワークの崩壊、7月の暗号資産市場の下落、そして11月のFTXの崩壊などの影響を大きく受けている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Solana Tokens Continue Steep Slide While Major Cryptos Stay Flat