1月1日から6日までに掲載したコラムやオピニオン記事を再掲載。祝日明けからの本格始動に備えて、2023年のトレンドを再チェック!
2023年の暗号資産:10の予測
1年前を思い出してみよう。ビットコイン(BTC)は5万ドル前後で取引され、スポーツ観戦の際には暗号資産企業の広告を見ないことはなかった。取るに足らないようなNFTを発行するだけでリッチになれた、あるいは少なくともリッチになれる気がした。
当時、誰がセルシウス・ネットワーク(Celsius Network)やボイジャー・デジタル(Voyager Digital)の破綻を予測できただろう? あるいはマット・デイモンがジョークのネタになること、そして業界の寵児サム・バンクマン-フリード氏がスターから悪役に転落することを?……続きを読む。
2023年、ビットコインとエネルギーをめぐる「恐怖・不確実性・疑念」は終わる
ビットコインは2022年、多くの浮き沈みを経験したが、とりわけ大きな勝利は、ビットコインは人類とエネルギーや環境との関係に有益という認識の高まりだ。2023年にはついに、ビットコインとエネルギーをめぐるFUD(恐怖・不確実性・疑念)は消え去るだろうか?
いわゆる「グリーンビットコイナー」の声が2022年には大きくなり、斬新なアイデアが登場してきた。……続きを読む。
Bored Apeからメタバースへ:ユガラボの創業者2人が語る進化と戦略
この2年間にツイッターを使ったことがある人なら、インフルエンサーやセレブが「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」をプロフィール画像に使っている様子を目にしただろう。
カラフルな猿のイラストのNFTは2021年4月に登場して以来、カルチャー現象のようなものとなり、1万個のNFT画像はステータスシンボルとなった。……続きを読む。
セルフカストディ、2023年の常識に
最近の一連の出来事によって、企業からも消費者からも暗号資産に対する不信感が増した。しかも最悪の部分は、暗号資産が設計上、回避しようとしていた問題であるカウンターパーティーリスク(取引相手の信用リスク)が原因となった。
2023年、Web3プロジェクトは新しいユーザーたちにセルフカストディを教え、Web3に安全に参加するための、より良い入口を作る責任を持つことになる。必要なツールはすでにすべて揃っており、市場センチメントは一時的なもので、ファンダメンタルズはまだ安定している。……続きを読む。
ジェネシスブロック:最初にマイニングされたビットコインブロック──ビットコイン誕生から14年
ジェネシスブロック(Genesis Block)とは、簡単に言えば、最初にマイニングされたビットコインのブロック(データの塊)だ。ブロック0、ブロック1と呼ばれることもある。
今も存在し、ビットコインのソフトウェアが動き続ける限り、存在し続ける。何十万ものブロックがすでに生成されているが、ビットコインネットワークのすべてのノードで確認できる。それがブロックチェーンのポイントだ。……続きを読む。
ビットコインマイニング企業、生き残るために必要なこと
2022年はビットコインマイニング企業にとって、破滅的な1年だった。金利上昇によって資本コストが上昇し、ビットコイン価格が大きく下落する一方でハッシュレートは上昇、マイニング企業の財務戦略は難しいものとなり、ビットコインマイニングの収益性は低下した。
この大混乱の結果は、マイニング企業5社の株価に表れている。コア・サイエンティフィック(Core Scientific)、ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)、ビットファームズ(Bitfarms)、アイリス・エナジー(Iris Energy)、クリーンスパーク(CleanSpark)の株価は年初からそれぞれ99%、85%、91%、92%、そして79%下落した。……続きを読む。
EVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)の2023年は?
イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンは、チェーン上での汎用スマートコントラクト・レイヤーの先駆けとなった。そのため、EVM(Ethereum Virtual Machine:イーサリアム・バーチャル・マシン)が大部分のWeb3開発者を惹きつけ続けていることは驚きではない。
しかし、EVMがイーサリアムだけに限定されたものではないことは、あまり知られていない。実はすでに、他に複数のブロックチェーンでも活用されている。そのことを念頭に入れて、2023年にEVMが成長、進化する点について3つの予測を行いたい。……続きを読む。
ビットコインマイニング:暗号資産の未来を占う?
元CoinDeskのブレイディ・デール(Brady Dale)氏は先週、「Crypto will be fine(暗号資産は大丈夫)」と題された記事の中で、暗号資産は2022年を通じて苦境に見舞われたが、一部の指標は強気のままだったことを指摘した。
特に、ビットコインネットワークの安全性を保つことに費やされるコンピューターの演算能力を示すハッシュレートは安定していた。……続きを読む。
2023年、ブロックチェーンはサステナビリティソリューションになる
世界の歴史のなかで、大手企業にとって環境のサステナビリティ(持続可能性)がこれほど重要になったことはない。地球は劇的な変化のサインを見せており、市民はあらゆる業界に対して、さらなるアカウンタビリティ(説明責任)を求めている。
ブロックチェーンコミュニティはしばしば、そうした問題の一部のように扱われるが、その多くは誤解だ。ブロックチェーンテクノロジーは実際には、持続可能な未来に向けたグローバルシフトを支援する可能性がある。……続きを読む。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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