フレア(FLR)、予定より2年遅れてXRP保有者にエアドロップ──その後、価格は急落

フレアネットワーク(Flare Networks)のネイティブトークン「フレア(FLR)」は、コミュニティのメンバーの間で大きな議論となってから2年近く待たされた後、1月9日の夜にようやくエックス・アール・ピー(XRP)保有者にエアドロップ(配布)された。受け取った保有者の多くは、すぐに売却しているようだ。

エアドロップは1:1、つまり1XRPの保有につき、1FLRが配布される形式で行われ、2020年12月のスナップショット中に少なくとも1つのトークンを保有していたXRP保有者に対して、合計42億8000万個以上のFLRが配布された。

エアドロップされたトークンは現在、プロジェクト全体の供給量の15%を占めており、残りは今後3年間で配布される予定だ。

FLRの保有者は、プロジェクトへの提案とともに、フレアのガバナンスフォーラムで将来のエアドロップの配布方法に投票できる。

CoinGeckoのデータによると、トークンは当初、取引所がMEXC Globalだけという流動性が低い中で5セントに設定され、その後、OKXやクラーケン(Kraken)などが参加して流動性が高まると、3倍の15セントに上昇した。その後、価格は2セントまで下落し、最近のCoinGeckoのデータでは4セントになっている。このトークンは、協定世界時(UTC)1月10日10時30分(日本時間10日19時30分)の時点で約3400万ドル分の取引があった。

フレアは当初、XRPを活用した分散型金融(DeFi)アプリケーションを目指していたが、徐々にレイヤー1のブロックチェーンとオラクル(Oracle:神託、神官、巫女の意味)プロバイダーに移行している。レイヤー1とはイーサリアムやソラナなどのベースブロックチェーンを指し、オラクルとは外部情報をブロックチェーンに提供するプロバイダーを指す。

トークンは新しいが、フレアネットワークはすでに機能しており、過去1週間で2億6800万以上の(データや取引のための)リクエストを処理したと、フレアのエンジニアリング担当バイスプレジデント、ジョシュ・エドワーズ(Josh Edwards)氏は1月9日のツイートで述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:フレア公式サイトより
|原文:Flare Tokens Airdropped to XRP Holders After Two Years; FLR Price Plummets