ビットコインマイニングのアルゴ・ブロックチェーン、12月は収益性が大きく上昇

ロンドンに拠点を置くビットコイン(BTC)マイニング企業のアルゴ・ブロックチェーン(Argo Blockchain)の採掘マージンは、2022年12月に1年間で最も上昇して48%に達したと、同社がロンドン証券取引所に提出した資料で公表した。

「マージン」は、国際会計基準で定義されていない収益性の指標で、その計算方法は企業によって異なる可能性がある。同社のマージンは、2022年には最高だった4月の75%から、8月に20%まで低下していた。

アルゴの12月のマイニング量は29%減の147ビットコインで、収益は249万ドル(約3億3000万円)だった。これは生産拠点があるテキサス州が嵐に見舞われ、操業を一時停止したためだ。ビットコインのマイニング事業者は、電力を節約するために、12月にアメリカを襲った大規模な嵐や、7月の熱波のような電力需要のピーク時に電源を切っている。ライオット・ブロックチェーン(Riot Blockchain)のように電力を送電網に売り戻すことに成功した企業もある。

アルゴは、ヘリオスと呼ばれるテキサス州にある大型マイニング施設で固定料金の電力購入契約を結んでいないため、世界的なエネルギー価格の上昇の悪影響を受けた。12月、アルゴはヘリオスをマイケル・ノヴォグラッツ(Michael Novogratz)氏の暗号資産(仮想通貨)金融サービス会社ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)に、6500万ドル(約86億2000万円)と3500万ドル(約46億4000万円)のローンで売却することに合意し、破産を辛うじて回避した。

アルゴの株式は、協定世界時(UTC)1月11日11:00の時点で、ロンドン証券取引所で11%下落し、9.05ペンス(約14円)になった。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:テキサス州にあるアルゴ・ブロックチェーンのマイニング施設(Argo Blockchain)
|原文:Argo Blockchain’s Bitcoin Mining Margin Widens Most In at Least a Year