トップニュース
米コインベース(Coinbase)は日本での事業の大半から撤退するとブルームバーグが伝えた。中核となるスタッフ以外は解雇し、当局と対応について協議しているという。
FTXは、バハマ証券委員会が保有している4億2500万ドルとは別に、50億ドル以上の資産を回収したと破産手続きを担当している弁護士が1月11日に語った。
「我々は、現金、暗号資産、有価証券など、合計50億ドル以上を回収した。流動性の低い数十の暗号資産の保有については価値を見出すことはできない。それらの暗号資産の総供給量に対して、我々の保有高はきわめて大きく、市場にかなりの影響を与えずに売却することはできない」とFTXの代理人を務める法律事務所Landis Rath & Cobbの弁護士アダム・ランディス(Adam Landis)氏は述べた。
FTXが債権者に支払うべき負債総額はまだ確定していないが、破綻申請では、10億ドル〜100億ドルとされていた。今回の発表は、大きな前進と言える。
市場動向
ビットコイン(BTC):過去24時間、ほぼ横ばいの1万7500ドル台で推移。先物市場では、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の3カ月満期のビットコイン先物がFTXの破綻後初めて、プレミアムで取引された (日本時間12日11時30分時点では、1万8200ドル超まで上昇している)。
ビットコインSV(BSV):株取引アプリの米ロビンフッド(Robinhood)がサポートを1月25日に終了すると発表した後、ビットコインSVは44ドルから一時37ドルまで約15%下落、当記事執筆時点では40ドル付近となっている。
イーサリアム(ETH):ビットコイン同様に横ばい、1340ドル付近。
株式市場:株式市場は上昇。ナスダックは1.7%、S&P500は1.2%、ダウ平均は0.8%上昇した。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):855.85、+0.3%
●ビットコイン:17,563ドル、+0.6%
●イーサリアム:1,342ドル、+0.2%
●S&P500:3,969.61、+1.3%
●ゴールド:1,881ドル、+0.5%
●米国10年債利回り:3.55%、-0.1
市場分析
オンチェーンデータはビットコインについて、希望と懸念の双方を示している。問題は今週、ビットコインは1万7000ドル超えを維持できるのかどうかだ。
懸念の1つは、新規ビットコインアドレスの減少だ。グラスノード(Glassnode)によると、ビットコイン価格が上昇すると、関心が高まり、ビットコインアドレスが増える傾向がある。ビットコインが比較的横ばいで取引されるなか、2022年11月はアドレスが減少した。
これは次の2つを示していると思われる。
- 当時、市場はビットコインが底を打ったとはまだ考えていなかった。
- ビットコインが底を打ったかどうかにかかわらず、投資家は他に良いチャンスがあると感じていた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: FTX Finds $5B, Bitcoin Extends Rally