大手コンサルティング企業のアクセンチュアは、同社シニア・マネージングディレクター、デビッド・トリート(David Treat)氏によると、Web3の可能性に賭けているという。
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に合わせて設置されたCoinDesk TVの特設スタジオでトリート氏は、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、そして「アイデンティティ、マネー、オブジェクトなど」をトークン化する能力を含む、メタバースの機能は、ビジネスモデルのシフトと新しい収益源の開拓を同時に実現できると述べた。
アクセンチュアは1月初めに発表した調査で、2025年後半までにメタバースは1兆ドルのビジネスチャンスを促進する可能性があるとしている。
とはいえトリート氏によると、問題が発生した場合にユーザーと信頼関係を確立できる、ある種の体制を構築することが重要という。
「そのためには、ガバナンス、監査管理、そして従来とは異なる様々な方法で、そうしたことに取り組むハイブリッドな構造を通じて考える事ができる能力が必要だ」
また重要なステップはポータビリティであり、ユーザーがブロックチェーンの違いを意識せずに利用できるようにしなければならないという。
「(メタバースで使用するさまざまな)オブジェクト、構築したアイデンティティ、お金を異なるデジタルコンテキスト(=メタバース)に持っていけるようにする必要がある。もし、異なるブロックチェーンと異なるウォレットを使うことになるなら、かなりディストピア(反理想郷・暗黒世界)な結末だ」とトリート氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk TV(キャプチャ)
|原文:Accenture Exec Says Future of Crypto Self Custody Will Be Portability