BNBチェーン上の流動性レイヤー兼分散型取引所(DEX)であるThenaは、先週のローンチ以来、預かり資産(TVL)が500万ドル(約6億4600万円)から9000万ドル(約116億2500万円)へと大幅に上昇した。
このプロトコルでは、ステーブルコインを保有する流動性供給者に対して最大9.93%の利回りを提供しており、プラットフォームのネイティブトークンであるTHEを保有する者は222.86%の利回りを得られる。
ブロックチェーン分析プラットフォームのDune Analyticsのデータによると、本稿執筆時点では、THEは0.262ドルで取引されており、流通する時価総額はわずか420万ドル(約5億4250万円)に過ぎない。
このトークンは、Curveのボート・エスクロー・モデルやオリンパス(Olympus )のアンチ・ダイリューション(希釈化)・メカニズムからヒントを得ている。保有者はThenaのエミッション(新しいコインが作られ、リリースされるスピード)を100%コントロールし、毎週リベースの恩恵を受けることができる。
分散型金融(DeFi)セクターは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要な暗号資産(仮想通貨)の最近の回復から恩恵を受けている。DeFi全体のTVLは、弱気市場の間に流出した資本が戻り始め、今年に入ってから387億5000万ドル(約5兆円)から454億6000万ドル(約5兆8700億円)に増加した。
また、Thenaは初期投資家に向けて、鋳造したtheNFTをエアドロップした。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像: Thenaウェブサイト
|原文:DeFi Protocol Thena Sees Total Value Surge to $90M in a Week