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破綻したFTXを再開する可能性を模索していると、新CEOのジョン・J・レイ3世(John J. Ray III)氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
レイ氏は、サム・バンクマン-フリード前CEOと幹部が犯罪行為で告発されているが、顧客はFTXの技術と、FTXを再開させることに価値を見出すかもしれないと述べた。
「すべては検討中。もし、進むべき道があるなら、我々はそれを模索するだけではなく、実行するつもり」
レイ氏は、FTXの再開は、単に資産の清算やプラットフォームの売却ではなく、顧客を回復できるかどうかが判断のわかれ目になると述べた。
市場動向
ビットコイン(BTC):24時間で1.5%上昇し、2万1100ドル付近。前日の下落分を回復した。1週間で13%上昇した。
イーサリアム(ETH):24時間で0.6%上昇し、1550ドル付近。1週間で7%上昇した。
ジェミニUSD(GUSD):DeFi(分散型金融)大手MakerDAOのコミュニティは、ステーブルコインのダイ(DAI)の50億ドルにのぼる準備資産の一部としてジェミニUSDを維持することを投票で決定した。流通しているジェミニUSDの約85%はMakerDAOに保有されており、ジェミニUSDは危機を回避できたといえるだろう。
株式市場:景気後退懸念が依然として市場を覆い、株式市場は下落した。ナスダックは0.9%し、S&P500とダウ平均はともに0.7%下落した。暗号資産オプション取引会社QCP Capitalの19日の文書によると、FRB(米連邦準備制度理事会)がまだインフレ抑制策を維持しているため、株式市場と暗号資産の最近の回復は持続しない可能性があるという。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):1,004.16、+1.6%
●ビットコイン:20,983ドル、+1.0%
●イーサリアム:1,548ドル、+1.2%
●S&P500:3,898.85、-0.8%
●ゴールド:1,934ドル、+1.5%
●米国10年債利回り:3.4%、±0.0
市場分析
ビットコインの最近の価格上昇は、勢いのある急激な上昇だった。過去のデータを見ると、最近の相対力指数(RSI)がいかに並外れているかがわかる。
過去2週間で、ビットコインは2019年以降で最も高いRSIの上位10のうち、3つを記録した。1月14日の89.3は3位、16日は8位、17日は9位にランクインしている。
イーサリアムのRSIはより穏やかで、2019年以降で12番目と15番目となっている。
だが、勢いは衰えそうだ。ビットコインとイーサリアムのRSIは現在、それぞれ78、73まで低下している。しかし、過去のデータをよく見ると、我々はまだ未知の領域にいることがわかる。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Markets Today: Bitcoin Rides Over $21K, FTX’s Possible Revival