ビットコインは週末、2万3900ドルを超えた後、投資家の楽観的な見方が続くなかで若干下落。しかし、ある市場関係者はビットコインは下落の準備が整っていると述べた。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):1,120.88、+3.4%
●ビットコイン:23,762ドル、+2.8%
●イーサリアム:1,645ドル、+3.8%
●S&P500:4,070.56、+0.2%
●ゴールド:1,945ドル、+0.9%
●米国10年債利回り:3.52%、+0.0
ビットコイン(BTC)は週末、8月中旬以来となる2万4000ドルに迫る勢いだった。29日に一時2万3900ドルを超え、その後、2万3760ドル付近まで下落し、24時間で約3%の上昇となった。
この1週間、市場はときには相反する経済データや、世界的大企業があまり良くない第4四半期決算を発表したにもかかわらず、ポジティブな希望を持ち続けてきた。
米商務省が27日発表した12月の個人消費支出(PCE)は前月比0.2%減。2021年10月以降で最も緩やかな上昇となり、インフレ鈍化を示した。PCEは、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策決定において重視しているインフレ指標。
「物価インフレ率の低下は、インフレ率をFRBが目標とする2%に近づけるため歓迎されるが、サービスインフレは依然として根強く、FRBが取り組むべきことはまだ存在していることを強調している」とファースト・リパブリック銀行(First Republic Bank)は投資家向け週報に記した。
それでも、暗号資産運用会社BitBull CapitalのBitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)CEOは、連邦公開市場委員会(FOMC)は31日から始まる2日間の会合で、広く予想されているとおり、0.25%の利上げを行う可能性が高いと指摘した。FRBのハト派的な政策転換への期待は、暗号価格をはじめとするリスク資産の1月の上昇を後押しした。
イーサリアム(ETH)は29日、ビットコインを上回る上昇率を示し、一時は約5%上昇して1650ドルを超えた。イーサリアムは過去9日で2回、1650ドルを超えた。
他の主要アルトコインでは、メタバーストークンのディセントラランド(MANA)とザ・サンドボックス(SAND)が約15%、約7%上昇、ソラナ(SOL)も約8.2%上昇した。
株式市場では、ナスダックとS&P500はそれぞれ1%以上上昇。アマゾン、セールスフォース、マイクロソフトといったIT大手が景気縮小を予想して人員削減を発表するなか、投資家はインフレやマクロ経済の他の不確実性に対して慎重ながらも楽観的な見方をしている。
だがBitBullのディパスクァーレ氏によると、ショートスクイーズと投資家の楽観主義に後押しされたこの数週間の上昇の後、現在の市場状況は下落の準備が整っているという。
「数週間の上昇の後の下落の可能性と、ビットコインが近い将来、再び2万ドルを試す可能性があることを考えると、投資家は利益確定に動くかもしれない」と同氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Amazon’s Web3 Foray Will Be a Compliance Nightmare; Bitcoin Tops $23.9K