ビットコインマイニング大手のマラソン・デジタル(Marathon Digital)は1月、1500ビットコイン(BTC)を売却した。同社のビットコイン売却は初めて。
同社は2月2日発表したリリースで、今回の決定は支出の一部をカバーするために行われたと述べた。
「ビットコインのマイニング量は一貫して増加しているため、営業費用と一般経費に充てるために、以前計画したようにビットコインの一部を売却する戦略的決定を下した」と同社会長兼CEO、フレッド・ティール(Fred Thiel)氏はリリースに記した。同社は現在、約1万1418ビットコインを保有している。
同業のライオット・プラットフォームズも昨年、マイニングしたビットコインの一部を売却した。マラソンは、売却の可能性を示唆した後も、ビットコインを売却せずに保有し続けた数少ないマイニング企業の1つだった。1月にビットコインが約40%上昇したことが決断の要因だろう。
リリースによると、同社は今年、マイニングしたビットコインの一部を売却し、毎月の運用コストに充てるという。
同社の1月のハッシュレートは11エクサハッシュ/秒(EH/秒)で、2023年半ば頃には23EH/秒に達する予定。ビットコイン全体のハッシュレートは現在約282.55EH/s、マラソンが約4%を占めていることになる。
マラソンは1月、過去最高の687ビットコインをマイニングし、昨年12月から45%増となった。
「当社のビットコイン生産の改善は主に、テキサス州の新しいホスティングプロバイダーと連携して作業を行う当社チームの高い能力の結果」とティール氏は述べている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:フレッド・ティール氏(CoinDesk)
|原文:Marathon Digital Sells Mined Bitcoin for First Time to Monetize Recent Rally