【週末の動き】ビットコイン、2万3000ドル割れで推移

ビットコイン(BTC)は週末、2万3000ドルを割り、投資家がパウエルFRB議長のコメントを待つなか、5日は横ばいで推移位した。

最新価格

●CoinDesk Market Index(CMI):1,088、-1.3%
●ビットコイン:23,059ドル、-0.9%
●イーサリアム:1,639ドル、-1.3%

●S&P500:4,136.48、-1.0%
●ゴールド:1,880ドル、+0.9%

主要暗号資産は週末、横ばいで推移。投資家は7日午後に予定されているパウエルFRB議長のコメントを待っているようだ。

ファクトセットによると、S&P500の企業のうち、第4四半期決算で予想を上回る業績となったのは1%未満。これは過去5年の平均8.6%、10年の平均6.4%を下回っている。

「2022年第4四半期の収益が前年同期比マイナスとなれば、2020年第3四半期以来のマイナスとなる」とファクトセットのジョン・バッターズ(John Butters)氏は3日、記した。

先週末、CoinDesk TVに出演した会計ソフトプロバイダーWave FinancialのCEO、デビッド・シーマー(David Siemer)氏は、市場は強い雇用統計、だが平凡な決算というまちまちなサインを出しており、2023年は弱いものの、景気後退を予想していると述べた。

「(リーマンショック後の)世界的金融不況ほど深刻な景気後退にはならないだろうと少し楽観視している。FRBの取り組みが現状、徐々に効果を発揮しているからといって、累積的にいずれ大きな影響を及ぼさないとは限らない。FRBの取り組みが実際に経済に与える影響を見るには、おそらくまだ1四半期か2四半期は必要だろう」と同氏は述べた。

これは、今後の暗号資産価格にはどのような意味を持つのだろうか? BitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレ(Joe DiPasquale)氏は、緩やかな金利上昇を経て、暗号資産市場は「楽観的」であり、ビットコインは「不測の事態や市場の動きがなければ、今後数カ月、2万ドルのサポートレベル付近で推移するだろう」とCoinDesk宛てのメモに書いている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:First Mover Asia: Bitcoin Not Ready to Soar as Investors Await Fed Chair Speech, More Earnings