ビットコインの次の上昇はNFTによるものかもしれない:FSInsightがレポート

調査会社のFSInsightが2月3日に発表したレポートによると、Ordinals Protocolはビットコイン(BTC)への関心を復活させるきっかけになり、より多くのユーザーがネットワークに参加することで平均ブロックサイズの増加につながっているという。

Ordinalsは、非代替性トークン(NFT)をビットコインのブロックチェーンに格納できるようにする新しいプロトコルだ。

NFTはデジタル資産が貨幣として本格的に採用されるまでの間、良い需要源となる可能性があり、これらのトークンがビットコインの次の上昇を加速させる可能性は無視できないとレポートは述べている。

FSInsightのデジタル資産戦略責任者、ショーン・ファレル(Sean Farrell)氏は、「ビットコインエコシステムのより教条的な側からの大きな批判(中にはマイナーによる取引の検閲を主張する者もいる)にもかかわらず、ネットワークへの利点はすぐに明らかになった」と書いている。

ビットコインのセキュリティモデルに対する妥当な批判の1つは、手数料に起因するマイナーの収益の欠如だとレポートは述べている。現在、ネットワークを保護するためにマイナーに支払われるセキュリティ予算のほとんどは、ブロック補助金から得られている。ビットコインは「ブロックスペースの持続可能な需要を生み出すか、経済的でないマイナーがネットワークの安全確保にコミットすることを望む」方法を考え出す必要があるという。

「ビットコインのNFTを取り巻く興奮は、ネットワークに新たな実験をもたらし、一晩で平均ブロックサイズを増加させ、ブロックあたりの手数料の上昇につながった」とレポートは述べている。

FSInsightは、ブロックチェーンに非代替性データが刻まれることで肥大化するのではないかという懸念が存在することを認めているが、こうした懸念には根拠がないことが多いとしている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Ordinals Protocol
|原文:The Ordinals Protocol Has Caused a Resurgence in Bitcoin Development