ビットコイン(BTC)は13日、ステーブルコインに対する当局の動きや14日に予定されているインフレデータの発表を控え、24時間で1.4%下落して2万1640ドル付近 (日本時間14日10時50分頃には、2万1700ドル付近)。
ビットコインは2月に入って約9%下落し、1月の上昇分の約4分の1を失っている。一部のアナリストは、今後数週間のうちに2万ドル付近でサポートを見つけると予測している。
ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は13日、バイナンスUSD(BUSD)は「安全かつ健全」な方法で管理されていないと述べ、発行を手がけるパクソスに新たなBUSDの発行停止を命じた。暗号資産データ企業カイコ(Kaiko)によると、暗号資産取引所バイナンスにおいて、BUSDはライバルのテザー(USDT)に対して、0.9950セントのディスカウントとなっている。
ビットコインは2月初めから下落していたが、9日、暗号資産取引所クラーケン(Kraken)がアメリカでのステーキングサービスを停止し、SECに和解金3000万ドルを支払ったことが伝わると、下落に拍車がかかった。投資家は明日14日発表予定の1月の消費者物価指数(CPI)に注目している。
「ニュースの流れは暗号資産にとってむしろ弱気であり、明日のインフレレポートが予想外に上昇し、リスク資産に問題をもたらす可能性を忘れてはならない。仮にインフレ率が上昇していれば、ビットコインは重要な2万ドルを水準を割り、1万8500ドル付近をターゲットにするかもしれない」とオアンダのエドワード・モヤ氏は述べた。
イーサリアム(ETH)も24時間で3.1%下落し、1490ドル付近。約1カ月ぶりの安値となっている。CoinDesk Market Index(CMI)は2.8%下落。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin, Ether Drop as Investors Fret Over Inflation Data, Stablecoin Regulation