パクソス、7億ドルのバイナンスUSDを焼却

ステーブルコインのバイナンスUSD(BUSD)の発行を手がけるパクソス(Paxos)は2月13日以降、当記事執筆時点までに7億ドル(910億円、1ドル=130円換算)以上のバイナンスUSDをバーン(焼却)している。

ブロックチェーンデータ企業ナンセン(Nansen)のデータによると、パクソスは13日朝から27時間で、7億300万ドル相当のバイナンスUSDをバーンアドレスに送信し、流通から排除している。

Etherscanを見ると、パクソスは新規発行停止の発表から2時間も経たない協定世界時(UTC)13日13時47分に1億4450万ドル相当のバイナンスUSDを送信。その後さらに8件の送信で、約5億5900万ドル相当を送信した。

バイナンスUSDは短期国債と現金に似た資産に裏付けられたドル連動型ステーブルコインで、保有者はいつでも米ドルと1対1で交換できる。米フィンテック企業のパクソスは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制に従ってステーブルコインを発行している。

バーンは、投資家がバイナンスUSDから急速に手を引いていることの表れ。1日強で7億ドルという規模は、流通量の約6%に相当する。バイナンスのチャンポン・ジャオCEOは「バイナンスUSDは時間とともに減少していく」と14日に述べている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Nansen
|原文:Stablecoin Issuer Paxos Burns $700M Binance USD in 27 Hours Amid Regulatory Pressure