足元で底堅い値動きのビットコイン、金利が上昇する中で買い需要続くか?【bitbankチャート分析】

ビットコイン週足チャート

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  • ビットコインの週足は、先週5.4%の下落を記録しました。2週連続の陰線となり2月に入ってからは上値が重い展開となっています。1月は強い相場となり、4週連続で上昇しましたが、今月は短期の利確売りに押されています。週足は2ヶ月移動平均線(8EMA)の上位を維持していますが、短期の値動きには弱さが目立ちます。昨年記録した310万円のレジスタンスを抜けることにかなり苦労している様子です。

ビットコイン日足チャート

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  • ビットコインの日足は2月14日の上昇で2週間移動平均線(14EMA)を上回りました。5日ぶりに移動平均線の上位を回復し、強い値動きとなりました。今週は283万円から288万円の小幅なレンジで推移していましたが、昨日今週の高値を更新しレンジを上抜けしました。日足のテクニカルは強気に傾く一方、オシレーター・インジケーターのMACDは下落しており、モメンタムの低下を示唆しています。ボラティリティ指数のADXも下落し、1月に発生した強い上昇トレンドの勢いが落ちていることを示しています。足元の高値である310万円を回復するには相当の買い需要が必要でしょう。

金利動向

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  • こちらのチャートは、米10年国債金利(上)と金(下)になります。FRBの利上げが長引くとの市場予想から金利は足元で上昇しています。昨日14日にアメリカの消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ると、金利はさらに上昇しました。金利の上昇は市場からリスク・マネーを引き上げる効果があります。金利と金の価格にはマイナスの相関関係があり、金利が上昇すると金の価格は下落しやすい特徴があります。金の価格は昨年末から2週間移動平均線(14EMA)を上回り推移していましたが、2月に入り金利が上昇したことにより価格は下落しています。
  • ビットコインの価格は金の価格とプラスの相関関係にあり、2月に入るとどちらも売られています。現在はリスク・マネーが市場から流出していることを示唆しています。今月は金利が上昇していることもあり、ファンダメンタル的にビットコインの価格は上がりづらい状況と言えます。金利が上昇している間は、ビットコイン価格の下落に注意する必要があります。

真田雅幸:ビットバンク(bitbank)マーケット・アナリスト──カリフォルニア州立大学で経済学を専攻し社会のお金の流れについて興味を持つ。大学在学中にビットコインに興味を持ち、bitbankで業界に関する調査業務を行いながら同社のメディアで寄稿を行う。2015年冬頃からビットコインへの投資、トレードを徐々に始める。最近は基本的なテクニカルに加え、デリバティブ情報やオンチェーン情報も分析しながらトレードを行う。

|編集:増田隆幸
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