ビットコイン(BTC)は24時間で8%を超えて上昇し、2週間ぶりに2万4000ドルを超えた。ショートスクイーズの影響と考えられる。この上昇率は、9月9日に10.5%上昇したとき以来の大きさ(日本時間16日9時頃には、2万4300ドルを超えている)。
暗号資産、特にステーブルコインをターゲットにした規制、そしてインフレ抑制に向けたFRB(米連邦準備制度理事会)のスタンスについて投資家の不安が高まるなか、ビットコインはここ数日、ときに2万1600ドルを割ることもあった。
だが、こうした懸念はすぐに薄れたようで、ビットコインは15日に一時2万4100ドルを超えた。
Coinglassのデータによると、過去24時間に約6500万ドル相当のビットコインが清算され、うち約6000万ドルはショートポジションだった。
株式市場の暗号資産関連銘柄も上昇し、暗号資産取引大手のコインベース(Coinbase)とビットコインマイニングのマラソン・デジタル・ホールディングス(Marathon Digital Holdings)はどちらも15%上昇。ビットコイン保有で知られるマイクロストラテジー(MicroStrategy)は9%超の上昇となった。
イーサリアム(ETH)は5.5%上昇、1645ドル付近。CoinDesk Market Index(CMI)は4%上昇した。
懸念は織り込み済みか
IntoTheBlockのリサーチ責任者ルーカス・アウトミュロ(Lucas Outumuro)氏は、14日発表された米消費者物価指数(CPI)が、アナリストの予想を上回ったものの前月からわずかに低下したことにも投資家は楽観的な理由を見出したと述べた。
「CPIに対する市場の反応は、数値が予想より高かったもののポジティブだった。これはリスク資産の上昇が継続するための強さのサインと考えられるだろう」(アウトミュロ氏)
またカイコ(Kaiko)のリサーチアナリスト、リヤド・キャリー(Riyad Carey)氏も、市場はバイナンスUSD(BUSD)などのステーブルコインについての規制強化の懸念をすでに織り込んでいた可能性があると述べた。
「暗号資産はBUSDのニュースで複数の変動要因が加わったが、ほぼ吸収された。今日の動きは、規制にまつわる恐怖の一部とBUSDにまつわる差し迫った恐怖を緩和したことを反映していると思う」とキャリー氏は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Soars Past $24K to Reach 2-Week High