ダッパーラボ(Dapper Labs)が提供している「NBA Top Shot」の「モーメント」と呼ばれるNFTに対して2月22日、有価証券にあたる可能性があるとの判決が下された。
またダッパーラボが手がけるブロックチェーンのネイティブ暗号資産フロー(FLOW)は必ずしも証券にはあたらないものの、「問題となっているスキーム全体にかかせないもの」という。
「バスケットボールカードは証券ではない。ポケモンカードも有価証券ではない。ベースボールカードも有価証券ではない。常識的に考えればそうだ。法律もそう述べている。そして裁判所もそう述べている」とダッパーラボの弁護士は主張したが、判事は22日の判決でダッパーラボの訴えを却下した。
裁判所は、ダッパーラボがFlowブロックチェーンとNFTを販売・取引するオンライン市場を管理しているため、「購入者の運命は、ダッパーラボの成功に結びついていた」と述べた。
さらにダッパーラボが管理する流通市場(二次市場)の存在も判決を裏付けるとしている。
「ダッパーラボがプライベートブロックチェーンを作成し、維持していることは、裁判所の結論の根幹をなすものだ。NFTの価値が依存するブロックチェーンを私有化し、NFTの取引をFlowブロックチェーンのみに制限することで、購入者はダッパーラボの専門知識と経営努力、そしてその継続的な成功と存在に依存することになる」
また裁判所は「ダッパーラボが提供したものが、投資契約にあたるという判断は限定的」なものであり、すべてのNFTが証券にあたるわけではないと述べている。
「むしろ、ダッパーラボが提供している特定のスキームは、投資家とプロモーターの間に十分な法的関係を生み出し、投資契約、つまりは証券であることを成立させている」と裁判所は述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:NBA-Branded ‘Top Shot Moments’ NFTs May Be Securities, Judge Rules in Dapper Labs Case