本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
サマリー
今回の総合評点は5段階評価で2.2。ここ2週ほど弱め買いサインが出るも高値更新できずロングが溜まっていた反動が出た格好か。強い売りサインではないが、まだ調整余地がありそうで、複数のチャートで下値の目途が290万円近辺と示されている。
パターン分析
昨年8月の戻り高値で上値を抑えられ、2月の上昇の半値押しでサポートされていたが、今朝方レンジを割り込み、半値押しも下抜けた。かろうじてフィボナッチの61.8%で下げ止まっているが、280万円台半ばの全値戻しが見えて来ている。
評点:2
移動平均線
17日にゴールデンクロス形成するも、そこから殆ど上値更新できず、ロングが溜まっているところで振り落とされた格好。9MAは下向きで、このままだとデッドクロスは近そう。
評点:2
一目均衡表
遅行線がローソク足と重なり3役好転解消。ローソク足が基準線を下回り短期的にはもう少し下がありそう。下値の目途は雲の上限の290万円台か。
評点:2
ボリンジャーバンド
スクィーズからエクスパンションに移行したかに見えたが、再びバンドは縮小。方向感は出ていないが、2σとなる290万円辺りではサポートされそう。
評点:3
MACD
24日にデッドクロス発生、その後も両線ともに下向きで売りサイン継続。
評点:1
RSI
RSIは45と売り買い両サインともサインは出ておらず、相場は若そうだ。
評点:3
松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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|編集:coindesk JAPAN
|画像:Rakuten Wallet
|転載元:https://www.rakuten-wallet.co.jp/market/market-list/2023/030302/