メタ、テキストベースの分散型ソーシャルアプリを開発中:報道

Tech Crunchが3月10日に報じたところによると、フェイスブック(Facebook)の親会社であるメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)は、テキストベースの分散型ソーシャルアプリの開発に取り組んでいるという。

記事ではメタの広報担当者の話を引用し、このアプリはテキストの更新情報を共有するための独立した製品になるとしている。このニュースは、最初にインドのビジネスニュースサイト「MoneyControl」に掲載された。

メタの広報担当者は「我々は、クリエイターと著名人が自分の興味についての最新情報をタイムリーに共有できる別のスペースがあるべきだと考えている」と述べている。

コードネーム「P92」と呼ばれるこのアプリは、まだ開発中だ。メタが所有する写真共有ソーシャルメディア「インスタグラム(Instagram)」の認証情報を使ってログオンできるようになる予定だという。

また、このアプリはActivityPubプロトコルをサポートする。このプロトコルは、イーロン・マスク(Elon Musk)氏によるツイッター(Twitter)の買収後に人気を博した分散型ソーシャルメディアプラットフォーム、Mastodonでもサポートされていると記事は述べている。

マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)のソーシャルメディア帝国は、2021年に社名をフェイスブックからメタに変更し、それは特にメタバース周辺のWeb3関連の野望を反映している。しかし、同社のメタバース部門は、2022年に137億ドル(約1兆8750億円)の損失を出した。

メタの株価は、本稿執筆時点の市場前取引で182.21ドルとほとんど変化しなかった。

メタは米CoinDeskのコメント要請にまだ応じていない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:メタのマーク・ザッカーバーグCEO(Shutterstock)
|原文:Facebook Parent Company Meta Exploring Decentralized App: Report