本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
サマリー
前回指摘した下値の目途265万円でサポートされ急反発。今回の総合評点は5段階評価で前回同様4。弱めの買いサインで、本格的な上昇トレンド発生の一歩手前。
目先の目途は360万円で、そこを上抜ければ新たなトレンド発生となりそう。
パターン分析
前回指摘した265万円で下げ止まり、360万円近辺まで急反発。その半値押し312.5万円手前でサポートされ反騰中。まずは前回高値360万円を目指す展開。
その後、360万円を天井にボックス圏ないし三角持ち合いを形成するのか、この水準を上抜け、新たな上昇トレンドを形成するかは、現時点では分からない。
評点:4
移動平均線
3月6日にデッドクロスが発生、相場は急落したが、200日移動平均線でサポートされ急反発。すぐにでもゴールデンクロスが発生しそう。
評点:4
一目均衡表
一目の雲の下限で見事にサポートされ雲の上に突き抜ける。遅行線(緑)はローソク足を上抜けており、基準線(黄)を転換線(青)が上抜ければ3役好転の買いサインが再点灯する。
評点:4
ボリンジャーバンド
スクィーズからエクスパンションに移行中、バンドの上下に突き抜けた分は修正されたが、今度はバンドの上限に張り付く上向きのバンドウォークが始まりつつある。
評点:4
MACD
3月14日にゴールデンクロスが発生、両線ともに上向きで買いサイン継続。
評点:5
RSI
前回、RSIは30割れから反発、まだ買われ過ぎ圏には突入していない。
評点:3
松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
※この記事では、投資判断の参考のための情報提供を行っておりますが、銘柄推奨や投資活動の勧誘を目的としておりません。また、楽天ウォレットとしても投資勧誘や断定的な予測を行うものではありません。
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|編集:coindesk JAPAN
|画像:Rakuten Wallet
|転載元:https://www.rakuten-wallet.co.jp/market/market-list/2023/031702/