アービトラムのトランザクション、トークンのエアドロップを前に過去最高に

オプティミスティック(Optimistic)ロールアップ技術を使用してより高速で安価な取引を提供するイーサリアムレイヤー2のスケーリングシステムであるアービトラム(Arbitrum)のアクティビティは、3月24日に予定されているネイティブトークンARBのエアドロップを前にペースを上げてきている。

Arbiscanのデータによると、アービトラムの1日のトランザクション数は23日に131万2052件と過去最高を更新し、2月21日に達成した110万3398件というこれまでの記録を上回った。イーサリアムのメインネットでは、約108万件のトランザクションが処理された。

アービトラムのトランザクションの日足チャート。(Arbiscan)

アービトラムのトランザクションは、1週間前にトークンのエアドロップを発表して以来、50%以上増加している。@Henrystats氏のDune Analyticsベースのアービトラムダッシュボードから入手したデータによると、このスケーリングプロジェクトでは、2週間で40万人以上の新規ユーザーが生まれ、累積ユーザー数は300万人を超えている。

トークンのエアドロップを前に、新規ユーザー数とアクティブアドレス数が急増している。(Dune Analytics)

約62万5000のウォレットが、24日午後以降に10億強のARBのエアドロップの対象になっている。

調査会社のデルファイ・デジタル(Delphi Digital)は一連のツイートでこう述べている。「アービトラムは、自己実行型DAOガバナンスに移行するために、ガバナンストークンのARBを発行し、分散化を進めている。その供給量の12.75%、12億7500万個のトークンは、コミュニティメンバーとエコシステム内のDAOに配布される」。

コミュニティへの無料配布を含むトークンのエアドロップは、普及を促進するための一般的な方法だ。ARBの総供給量は100億に固定される予定。

記者会見時、ARBに関連するIOU(I owe you)市場のベッティングでは、エアドロップ後のトークンの取引価格は6ドル程度になると予想されている。IOUは、債務者が債権者に対して発行するトークンのことだ。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:アービトラムの日足チャート(Arbiscan)
|原文:Arbitrum Daily Transaction Count Hits Record High Ahead of Token Airdrop