本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
サマリー
総合評点は3回連続の4.0。比較的レアな上昇フラッグが出現、上髭ながら僅かに上抜け。ダマしの可能性は否定できないが、3役好転の継続しており、強い上昇トレンドが出る可能性がある。
パターン分析
小さな三角持ち合いを僅かに上抜けたが、結局ダマしに終わり下抜けたが、結果的に上昇フラッグを形成、上髭を付けて僅かにレンジを上抜けている。ダマしの可能性は否定できないが、セオリー的にはレンジの上抜けを示唆するレアな形。足元では3月31日に期日を迎える28,000ドル(約370万円)の影響でレンジに引き戻されたが、オプションの足かせが無くなれば本格上昇を始めそうな格好だ。
評点:5
移動平均線
3月17日にゴールデンクロス発生。9MAの勢いに陰りがみえていたが、足元では微妙に若干上向きに転じつつある。
評点:4
一目均衡表
3役好転の買いサインが継続。横ばいだった基準線も上向きに転じつつあり、上昇トレンド継続。
評点:5
ボリンジャーバンド
上昇トレンドが続いているが、エクスパンションからスクィーズに転じつつあり、勢いを失いつつある。
評点:4
MACD
デッドクロス発生を何とか回避。あまり強いサインは出ていない。
評点:3
RSI
前回同様、買われ過ぎ圏には突入していない。
評点:3
松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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|編集:coindesk JAPAN
|画像:Rakuten Wallet
|転載元:https://www.rakuten–wallet.co.jp/market/market-list/2023/033002/