ビットコイン(BTC)は過去2週間で17%以上上昇して規制の逆風の中でも回復力を示し、この資産が強気相場の初期段階にあることを示唆している。
3月30日には一時2万9000ドルを超え、その後2万8500ドル前後で取引されるようになった。イーサリアム(ETH)やエックス・アール・ピー(XRP)などの主要な暗号資産(仮想通貨)も下落し、ここ数日続いた上昇を一時中断している。
オンチェーンデータによると、一部のトレーダーやクジラ(大量のトークンを保有する人々の俗称)が数週間の上昇の後に利益を確定しており、今後数日間の下落を促進する可能性がある。
「オンチェーンデータは、ビットコインの現在の上昇の文脈で注目に値する3つの状態を示している」と分析会社CryptoQuantは、米CoinDeskと共有したメモで述べている。
「短期保有者が1年以上ぶりの高い利益率で利益を得ている。大規模なビットコイン保有者(クジラ)の支出活動が最近増加しており、その保有量はわずかに減少している。そして、価格評価の勢いは、過大評価の領域にまで高まっている」と、このメモでは述べている。
CryptoQuantのShort Term Output Profit Ratioツール(1時間から155日の間保有された資産の受取価格と支払価格の比率を計算するもの)のデータは、この1週間で1を超える急騰を示し、投資家が利益を確定するために保有するトークンを売却していたことを示している。
クジラのウォレットを追跡したデータは、過去1週間に32万BTC以上が大規模な事業体によって移動、または使用されたことを示している。
とはいえ、CryptoQuantはビットコインは依然として「強気相場の中」にあり、短期的な下落は広範な下落を示すものではないとしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CryptoQuant
|原文:Bitcoin Price Rally Stalls as Whales Take Profits: CryptoQuant