4月は歴史的にビットコインにとって良い月であり、前例は上昇が継続する可能性を示している──今週のトップニュースをダイジェストで振り返ります。
ユガラボのメタバース「Otherside」、2回目のテスト運用に7000人以上が参加
ユガラボ(Yuga Labs)は3月25日、独自メタバース「Otherside」の2度目のテスト運用となる「Second Trip」を完了させた。コミュニティメンバーは、今年ローンチ予定のOthersideで何が起こるのかを垣間見ることができた。
シバリウムのテストネット「Puppynet」が活況
シバリウム(Shibarium)ネットワークのネイティブテストネットであるPuppynetは、今年後半に予定されているメインネットリリースに先立ち、活発な動きを見せている。
ブロックチェーン・エクスプローラーのデータによると、Puppynetは3月11日の開始以降、20万弱のユニークウォレットからの70万件以上のトランザクションを処理した。取引件数は先週急増し、3月28日から29日にかけての24時間で11万4000件を超える取引があった。
FIN/SUM2023で語られた三井物産の「デジタル金融戦略」──総合商社がデジタル金融に注力する理由とは?
フィンテックの最新動向や金融分野での社会課題解決などを議論するFIN/SUM(フィンサム)2023が3月28日から31日までの日程で開催された。主催は日本経済新聞社と金融庁。今は「新しい時代の個人(シン個人)を応援する金融包摂(Financial Inclusion)に向かって歩み始めた」タイミングだとして、「フィンテック、『シン個人』の時代」というコンセプトが打ち出されていた。
業界のキーパーソンが集うなか、初日の28日には「三井物産のデジタル金融戦略〜商社が担う、新たな金融領域〜」と題したパネルディスカッションが開催された。日本を代表する総合商社が、今なぜ「デジタル金融」に注力するのか、その背景や取り組みの現在地について意見を交わした。
米銀行危機がビットコインの一人勝ちに拍車:コインベース
暗号資産(仮想通貨)市場は、アメリカの銀行システムが混乱に直面した中でも回復力を示し、特にビットコイン(BTC)は他の仮想通貨をアウトパフォームしているとコインベース(Coinbase)は3月31日の調査報告書で述べている。
Bitforex、Bybitなど海外暗号資産取引所4社に警告:金融庁
金融庁は3月31日、無登録で暗号資産交換業を行う者について、警告を行ったと発表した。
警告を受けたのは、Bitforex Limited、Bybit Fintech Limited、MEXC Global、Bitget Limited。Bitforexはセーシェル共和国、Bybit、MEXC Global、Bitgetはシンガポール共和国に拠点を置き、「インターネットを通じて、日本居住者を相手方として、暗号資産交換業を行っていたもの」としている。
4月、ビットコインと米国株は強い月
ビットコイン(BTC)と米国株は、1年で季節的に最も強い月に入った。
暗号資産サービスプロバイダーのMatrixportのデータによると、4月にビットコインは過去10年のうち6年で利益をあげ、平均リターンは17%を超えている。過去10年、4月はビットコインにとって上半期で最も良い月であり、通年では3番目に良い月となっている。
イーサリアムのバリデーターがMEVボットを攻撃?──2000万ドルをハッキングか
イーサリアムブロックチェーンのMEVボットが、おそらくバリデーターからの攻撃を受け、約2000万ドル(約26億6000万円、1ドル133円換算)を失った。
今回、攻撃は1つのイーサリアムブロック内で行われた。ブロックチェーンの監査を手がけるOtterSecによると、バリデーターはトランザクションをブロックに押し込み、ボットがフロントランニングによって獲得しようとしていた資金を奪ったようだ。
ドージコイン、急騰──ツイッターの青い鳥が柴犬に
ドージコイン(DOGE)は4月3日、イーロン・マスク氏率いるツイッターがウェブサイト上のよく知られた「青い鳥」のロゴをドージコインの象徴である「柴犬」のロゴに変更したことを受けて、35%以上上昇。ロゴ変更の直前の約0.077ドルから、0.1046ドル付近まで上昇した(日本時間4日7時30分頃には0.0945ドル付近)。
トークン化ゴールドの時価総額、10億ドルを突破
トークン化ゴールドの時価総額が4月4日、CoinGeckoのデータによると10億ドル(約1320億円、1ドル132円換算)を超えた。原資産であるゴールドの価格は史上最高値に近づいている。
ブラジルの投資銀行、ドルペッグのステーブルコインを独自に発行
ラテンアメリカ最大の投資銀行の1つであるBTGパクチュアル(BTG Pactual)は、同社の暗号資産(仮想通貨)プラットフォームの「Mynt」を通じて、米ドルにペッグされたステーブルコインを発行した。
BTGパクチュアルは4月4日の発表で、このステーブルコイン「BTG Dol」は世界初の銀行が発行するドルに連動したステーブルコインだと述べている。f
ビットコイン上昇で暗号資産の時価総額は1.19兆ドルに──2022年6月以来の高水準
暗号資産(仮想通貨)の時価総額は、ビットコイン(BTC)の年初からの70%という大幅な上昇に後押しされ、2022年6月以来の高水準まで上昇した。
CoinMarketCapのデータによると、厳しい規制見通しにもかかわらず、暗号資産の時価総額は1兆1900億ドル(約157兆円、1ドル132円換算)まで上昇した。年初は約8000億ドル。
暗号資産ファンドのビットコイン保有高が増加──投資家の需要回復
暗号資産(仮想通貨)を運用する信託やファンドがビットコイン(BTC)保有高を増やしている。銀行の破綻が続いた後の数週間で投資家の需要が回復したためだ。
テザー(USDT)の時価総額、800億ドルに増加──過去最高830億ドルに迫る
米ドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)は、2022年半ばのTerra(テラ)崩壊による混乱を乗り越え、人気を集めている。時価総額は上昇を続け、過去最高までわずかとなっている。
Coingeckoによると、USDTの時価総額は年初から20%以上増加して800億ドル(約10兆6000億円、1ドル132円換算)に達し、過去4週間だけで12%上昇した。過去最高は2022年5月に記録した830億ドル。
バイナンス、フォビの株式購入についてのサン氏のオファーを拒否:関係者
バイナンス(Binance)は最近、トロン(Tron)ブロックチェーンの創設者ジャスティン・サン(Justin Sun)氏が保有しているライバル取引所フォビ(Huobi)の株式購入についてのオファーを断った。この件に詳しい関係者が語った。
Mac OSにビットコイン・ホワイトペーパーが存在、なぜ?
2017年以降に出荷されたMacOSに、誰かがビッチコイン・ホワイトペーパーを忍ばせたようだ。
2021年4月、MacOSコミュニティフォーラムのユーザー、bernd178は「Image Capture Utility」の中に「Virtual Scanner II」という機能があり、デフォルトでは有効になっていないことに気づいた。Virtual Scanner IIの中には、サンフランシスコ湾の画像とビットコイン・ホワイトペーパーのPDFがあった。
インドのCBDC、3カ月で利用者100万人を目指す
インドのリテール中央銀行デジタル通貨(CBDC-R)の設計者は、デジタルルピーの使用を100万人のユーザーに拡大することを目指しており、オフライン決済という課題の解決を優先していると、この問題に詳しい2人の人物がCoinDeskに語った。
イーサリアムの大規模アップグレード「シャンハイ」はレイヤー2に利益をもたらす
イーサリアムブロックチェーンの各レイヤー2ネットワークは、近々予定されている大規模アップグレード「シャンハイ(Shanhai)」、あるいは「シャペラ(Shapella)」の利益をもたらすだろうと、暗号資産運用会社Runa Digital Assetsの最高執行責任者(COO)マックス・ウィリアムズ(Max Williams)氏は述べた。
メンバー選出の最終審査はNIDT購入申込者による投票──秋元康氏プロデュースの新アイドルプロジェクト
オーバースは4月7日、総合プロデューサーに秋元康氏を迎えた新アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」におけるNippon Idol Token(NIDT)購入申込者の権利を決定したと発表した。
NIDT購入申込者全員に対して、メンバー候補生の選出投票権と、ファイナルステージ進出者約100名によるお披露目イベント(オンライン開催予定)への参加権を付与するという。
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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