シャンハイアップグレードはおおむね、ETHステーキングの人気を高めることになりそうだ。ステーキングプロトコル間の競争を促し、ユーザーにメリットをもたらす──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたいものを厳選。今週は8本です。
「シャンハイ」アップグレードがETHの流動性に与える影響とは──新たな成長が始まるか
「シャンハイ」アップグレードは、イーサリアムブロックチェーンにとって、最も重大なイベントになるだろう。シャンハイでは、イーサリアムブロックチェーンに数々の改善が行われる。
その中でも特に重要なのは、イーサリアム(ETH)をステーキングした人たちがステーキングしたコインと獲得した報酬を引き出せるようになることだ。…続きを読む
「シャンハイ」はETHエコノミクスを永久に変える
イーサリアムブロックチェーンの大型アップグレード「シャンハイ」が完了した。シャンハイはいずれ、イーサリアム(ETH)にとってプラスの出来事だったと記憶されるようになるだろう。
しかし、これまでETHのステーキング利回りよりも高い利回りを獲得してきた世界の主要なETHクオンツトレーダーの多くは、ステーキングされたETHの引き出しがついに可能になったことで、ETHの流通量が大幅に増え、短期的には価格は中立、あるいは下落方向に向かうと考えている。…続きを読む
「シャンハイ」はイーサリアムへの売り圧力か──アナリストの予想は?
イーサリアム・ブロックチェーンの「シャンハイ」アップグレードで、イーサリアム(ETH)への売り圧力がどの程度になるかは、アナリストによって予想が異なっている。
JPモルガン(JPMorgan)は、100万を超えるイーサリアムが即座に利用可能になるため、アップグレードによる売り圧力に直面する可能性が高いと述べている。…続きを読む
現実資産(RWA)のトークン化、ついに来たか?
CoinDeskのベテランの同僚に「Real World Asset(RWA:実世界の資産、現実資産)」のトークン化の話をするとうんざりされる。もう聞き飽きているからだ。
しかし、楽観主義の罠に陥るリスクを冒して言えば、現在の「RWA」をめぐる盛り上がりは、2018年の「セキュリティトークン(デジタル証券)」をめぐる盛り上がりに比べるとより本物で、影響力が大きいように感じられる。…続きを読む
FTX破綻が招いた、世界最悪の暗号資産政策
ワシントンDCでの政策決定について考えるときは、他のあらゆる組織と同じように、政府も人間で構成されていることを覚えておくことが重要だ。人間はしばしば、感情が合理的な意思決定の能力を弱めてしまう複雑な生き物だ。
私は少し前から暗号資産業界に対する規制当局からの執行措置の集中砲火を受けて、アメリカで暗号資産政策を政治問題化する危険な兆候があると懸念してきた。…続きを読む
レイヤー2、なぜ重要なのか?
収益性の高い新たな投資対象を見つけることは、すべての投資家が直面する終わりなき作業だ。ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は暗号資産にまつわる話題を独占しているが、投資家にとってのチャンスははるかに広がっている。
そうしたチャンスの一部は、ビットコインブロックチェーンやイーサリアムブロックチェーンの機能を拡張する必要性から生まれており、本質的にそれらとつながっている。…続きを読む
米議員の「アンチ暗号資産軍団」は暗号資産の政治化の始まり
アメリカは中間選挙の年を迎え、選挙キャンペーンで暗号資産(仮想通貨)が焦点となるのも時間の問題だろう。
共和党の大統領候補として有力視されるフロリダ州知事のロン・デサンティス氏は3月20日、連邦政府が管理する中央銀行デジタル通貨(CBDC)のフロリダ州内での使用を禁止する法案を発表した。…続きを読む
Cash Appの犯罪利用に関するレポートから考える「決済の自由」の行方
投資リサーチ企業のヒンデンブルグ・リサーチ(Hindenburg Research)は3月23日、ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏の率いるブロック(Block、旧スクエア)の決済ツール「Cash App」は犯罪者に悪用されており、同社は十分な予防措置を取っていないとする長文レポートを発表した。
ヒンデンブルグはまだ新しいリサーチ企業だが、新興EVメーカーとして話題を集めたニコラ(Nikola)などの不正を暴き、幅広い信頼を集めている。…続きを読む
|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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