コインベース(Coinbase)は4月14日の調査報告で、先週の「シャンハイ」アップグレード(別名シャペラ)の後、イーサリアム(ETH)の価格は底堅いと述べた。
イーサリアム・ブロックチェーンのアップグレードが成功したことで、ETHの価格は予想以上に上昇し、コインベースは4月末までこれが続く可能性があると述べている。
「シャンハイ」アップグレードにより、バリデーターはステーキングされていたETHとロックされていた報酬を引き出すことができるようになった。また、引き出しが可能になってから24時間以内に、さまざまな理由でイーサリアムの供給が制限されたと報告されている。
アナリストのデビッド・ドゥオン(David Duong)氏とブライアン・キュベリス(Brian Cubellis)氏はETH上昇の理由について、第一に「一部の引き出しを受けたアドレスの大半は、受け取った報酬を使用しておらず、現在約70%のアドレスが引き出し認証情報(withdrawal credential)のプレフィックスを0x01に適切に設定している」、第二に、全数引き出しも処理されているが、市場への影響は「バリデーターエントリーキューの健全な数の新規参入者」によって一部相殺されていると述べている。
イーサリアムが高くなるもう一つの理由は、ETHが今年ビットコイン(BTC)に対して相対的に劣勢であり、シャンハイ後の上昇に多くの余地を残しているためだと報告書は付け加えている。
コインベースは、この相対的なアンダーパフォーマンスのために、ビットコインからイーサリアムへの移行が見られると述べている。
また、マクロ環境は当面の間、リスクテイクを促す要因となっており、これもイーサリアムの価格を下支えする可能性があるとしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:CoinDesk
|原文:Ether’s Strong Price Action May Continue Until the End of the Month: Coinbase