あまり知られていないが歴史的に信頼性の高いビットコイン(BTC)価格指標がプラスに転じ、大きな強気相場の到来を告げている。
ブロックチェーン分析会社グラスノード(Glassnode)によると、ビットコインのリザーブリスク倍率(reserve risk multiple)はゼロを超え、2021年10月以来、初めてプラスに転じた。
これまでのゼロをクロスオーバーする動きは、大きな価格上昇への道を切り開くものだった。「2012年、2013年、2015年、2019年、2020年には、それぞれ2830%、566%、6400%、99%、487%の利益をもたらした」とオンチェーンアナリストのアリ・マルチネス(Ali Matrinez)は4月17日にツイートしている。
リザーブリスクは任意の時点の価格に対する長期保有者の信頼度を計測するもので、グラスノードは市場価格で売却するインセンティブと清算の誘惑に耐える長期保有者を比較して、リザーブリスク倍率を長期的な循環指標と定義している。低い数値は、HODLer(長期暗号資産投資家の俗称)の強い信念を示し、逆もまた同様だ。
リザーブリスク倍率は、日々の指標値を365日移動平均で割ることで算出される。
リザーブリスク倍率がゼロを上回ったり下回ったりする動きは、これまで、強気あるいは弱気のトレンドを正確に予測してきた。
歴史に照らし合わせると、今回のクロスオーバーは、時価総額が最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインが年初来で80%上昇し、10カ月ぶりに3万ドルを超えたことが、上昇の最初のマイルストーンに過ぎない可能性を示している。
これは、ビットコインがマイニング報酬の半減を前にして数カ月間にわたって大幅な上昇を記録する傾向にあることと一致している。このイベントは、4年ごとにビットコインの供給量の増加ペースを50%減少させるものだ。ビットコインの4回目の報酬半減は、2024年4月に予定されている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Glassnode
|原文:Lesser-Known Bitcoin Indicator Signals Onset of Major Bull Run