トロン(Tron)の創設者ジャスティン・サン(Justin Sun)は、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)CEOの警告を受け、バイナンスへの5600万ドル(約76億6000万円)の送金を全額取り消すように手配した。
5月1日の早朝に、このTrueUSD(TUSD)による送金が「Whale Alert」によって警告された後、ジャオ氏はツイッター(Twitter)で、もし彼がその資金を使ってバイナンスの「ローンチプール(Launchpool)」から大量のSUIを購入した場合には、プラットフォームは行動を起こすと警告した。
バイナンスは、Suiブロックチェーンのネイティブトークン「SUI」の取り扱いを5月1日からローンチプールで開始することを発表していた。
「バイナンスのローンチプール(での取り扱い)は我々のリテールユーザーのためのエアドロップを意図したものであり、少数のクジラのためだけのものではない」とジャオ氏はツイートした。
その後、サン氏はこの投稿に返信し、自分のチームは「意図された目的」を十分に把握していなかったと述べた。
「この間違いに気づいて、我々はすぐに取引所に連絡し、資金の全額払い戻しを手配した」とサン氏はツイートしている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ジャスティン・サン氏(CoinDesk)
|原文:Justin Sun to Reverse $56M Binance Transfer After CZ Warns Against Potential SUI Token Grab