ビットコインブロックチェーンが混雑して取引に時間がかかり、手数料が上昇したため、米東部時間5月7日朝、バイナンス(Binance)は一時的にビットコイン(BTC)の引き出しを停止した。
引き出しについての最初のツイッター投稿から2時間弱で、引き出しは再開されている。
オンチェーンデータによると、検証待ちの取引は40万件近くにのぼり、2018年と2021年の強気相場で見られた数を上回っている。
取引手数料も3月以降、大幅に上昇し、2年ぶりの高水準。現在の取引手数料は8ドル強で、1年前から約300%上昇している。
「現在の手数料の高騰は異常」とBTCマイニングプール、Luxor Technologiesのコンテンツ責任者、コリン・ハーパー(Colin Harper)氏はCoinDeskに語った。
「今回の手数料の急上昇と過去の上昇との最大の違いは、BRC-20が新たな規格として登場したこと。この規格の採用が手数料を引き上げている」(ハーパー氏)
BRC-20規格を採用したBitcoin OrdinalsによるInscriptions、いわゆるビットコインNFTは、現在1万4000を超え、時価総額は4億8200万ドル(約651億円、1ドル135円換算)にのぼっている。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Danny Nelson/CoinDesk
|原文:Bitcoin Network Congestion Causes Binance to Pause Withdrawals