米インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)の子会社バックト(Bakkt)は2019年9月6日(現地時間)に、間近に迫る先物契約の提供に先立ち、「ウェアハウス(Warehouse)」を立ち上げ、顧客のビットコインの受け入れを開始する。同社が8月28日に発表した。
バックトは、9月23日に迫る、デイリー、およびマンスリー先物契約の「ローンチに備えるため」に、顧客にビットコインの安全な保管サービスを提供し始める、とツイートした。
8月中旬、バックトは、ローンチに必要な最後の規制上の認可を獲得したと発表した。同社が規制された現物引き渡し決済のビットコイン先物商品を顧客に提供すると初めて発表したのは、1年以上前のこと。
同社のローンチは、規制関係の足止めにより複数回先延ばしにされてきた。しかし、9月後半に、アメリカで初となる現物引き渡し決済のビットコイン先物契約を顧客に提供し始める予定である。
現物引き渡し先物契約はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が提供しているような現金決済先物契約と違い、顧客は契約が満期を迎えると、法定通貨での相当額ではなく、実際のビットコインを受け取ることになる。
バックトはレバレッジのかかったデイリー商品へのアクセスを顧客に提供する。同社は、投資家に既存の規制されていないスポット市場に代わる、規制を受けた場を提供するという点で価値提案ができると考えている。
バックトのCEO、ケリー・ローフラー(Kelly Loeffler)氏は以前、同社のデイリー契約は「レバレッジ商品を提供するために設計されている」とCoinDeskに述べている。また、次のように続けた。
「弊社の先物取引所で取引する場合は、(連邦政府の)規制を受けた取引所内で取引することになります」
翻訳:山口晶子
編集:町田優太
写真:Kelly Loeffler image via CoinDesk archives
原文:Customers Can Deposit Bitcoin to Bakkt’s Warehouse Starting Next Week