ビットコインとイーサリアム、4日連続で下落──アルトコインは取引高上昇

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が5月9日、4日連続で下落し、それぞれ年初来の上昇率66%と53%の一部を損なう一方で、あまり知られていない複数のアルトコインは取引高が増え、価格が上昇した。

ビットコインは2万7500ドル付近のサポートレベルを伺いつつ、レンジ内に収まっているようだ。可視範囲出来高プロファイル(VRVP)を見ると、2万8000ドルと2万7400ドルの間に高いレベルの取引活動がある。これは一般的に買い手と売り手の間でこれまでに合意された範囲を示すため、値動きが停滞する可能性がある範囲を表す。

2万6700ドルから2万5000ドルの間の活動レベルが低い範囲は、価格が急速に下落する可能性がある範囲だ。

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後者の範囲まで下落した場合、以下のような意味を読み取ることができる。

  1. 現在のサポートが下方に突破されたことになる
  2. ビットコインのボリンジャーバンドの下限が突破され、伝統的に弱気サインとなる
  3. 下方向の次の活動レベルが高い範囲は、2万3950ドル付近。現在の価格から約14%下落となる

ボリンジャーバンドの上下幅が拡大するかどうかは、ボラティリティの上昇、この場合はダウンサイドリスクを示すことになるため、注目すべきポイントになる。3日、ビットコインのボリンジャーバンドの上下幅は、7日間縮小した後、5%拡大した。

イーサリアムのボリンジャーバンドの上下幅も直近7日間で縮小しており、直近では3%縮小した。ボラティリティの縮小は、1811ドルの活動が高い範囲と一致し、イーサリアム価格に短期的なサポートが存在することを示している。

一方、アルトコインのライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)は、直近の24時間でそれぞれ3%以上、10%以上上昇した。また取引高もそれぞれ20日平均の2倍以上となった。

コスモス(ATOM)とファイルコイン(FIL)の取引高も急増。ビットコインブロックチェーンとイーサリアムブロックチェーンの混雑に関連していると思われるこうした動きは、投資家がアルトコインに関心を向けていることを示している。

あるいは、8日に大きく下落した市場の反転を表しているだけかもしれない。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Tradingview
|原文:Bitcoin, Ether Slide for 4th Consecutive Day, While Altcoin Trading Volume Spikes