本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
サマリー
総合評点は2.5。レンジの下限でサポートされているが、ボリンジャーは反発を示唆、MACDは下抜けを示唆するなどまちまち。レンジを下抜けた場合、3月から4月の上昇の半値押しと一目の雲の下限が重なる 340万円近辺が次のサポートとなる。
パターン分析
前回高値で跳ね返され、ダブルトップを形成したかにも見えるが、平行チャネルを形成しているとみるべきか。レンジの下限350万円近辺をトライ中で、ここでサポートされて反発するか、下抜けするかは判断がつかない。仮に割れれば半値押しとなる340万円近辺が次のサポート。
評点:3
移動平均線
ゴールデンクロスがダマしに終わり、デッドクロスを形成後、両線とも下向きに。その分の下げが終わったか、やや微妙な形。
評点:2
一目均衡表
3役好転の買いサインが消滅、ローソク足が雲の中に入り、方向感を失った形。まだ雲の中にあり弱気トレンドに入ったとまではいえないが、雲の下限である340万円近辺までの下げはあり得る。
評点:2
ボリンジャーバンド
バンドは横ばいで方向感が出ていない中で、バンドの下限に達しており、サポートされそう。
評点:4
MACD
デッドクロス、両線とも下向きに転じ始めた。
評点:1
RSI
まだ40近辺で売られ過ぎのサインは出ていない。
評点:3
評点
松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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|編集:coindesk JAPAN
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