米インターコンチネンタル取引所(ICE)の子会社で暗号資産サービスを提供するBakkt(バックト)は、規制と業界を取り巻く状況から、よく知られたDeFi(分散型金融)トークンをはじめ、多くの暗号資産(仮想通貨)の上場を廃止した。
上場廃止になった暗号資産は以下のとおり。
アーベ(AAVE)、アバランチ(AVAX)、バンコア・ネットワーク・トークン(BNT)、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)、チェーンリンク(LINK)、チリーズ(CHZ)、コンパウンド(COMP)、コスモス(ATOM)、カーブダオトークン(CRV)、エンジンコイン(ENJ)、ファントム(FTM)、ファイルコイン(FIL)、ガラ(GALA)、グラフ(GRT)、インターネット・コンピューター(ICP)、ループリング(LRC)、メーカーダオ(MKR)、リパブリック(REN)、ステラルーメン(XLM)、スシスワップ(SUSHI)、シンセティックス(SNX)、テゾス(XTZ)、ユニスワップ(UNI)
「Apex Cryptoの買収完了と、定期的なコイン上場審査プロセスの一環として、我々はプラットフォーム上の多くのコインの上場を廃止する決定を下した」とバックトの広報担当者はCoinDeskに語った。
「我々の顧客および顧客のユーザーにとってのベストな利益は、我々のコアコミットメントであり、我々のレビュープロセスは、我々が最新の規制と業界の動向を熟考し、そうした利益を最大限提供するものであることを保証している」
バックトは2022年11月にApex Cryptoの買収に合意し、契約は4月1日に完了した。
広報担当者の文書によると、バックトはApex Cryptoを最大2億ドルで買収する。契約完了時にまず5500万ドルを支払い、2025年までのApexの財務目標達成状況に応じて、バックトの株式で最大1億4500万ドルを支払うという。
今回の買収は、消費者向け暗号資産取引アプリをわずか2年で終了させたバックトにとって、個人投資家からB2Bへとシフトする取り組みの一環。
バックトは、市場での足場固めとトレーダーの獲得に苦戦しており、前四半期の売上高は1300万ドル、アナリストの事前予想を10%下回った。
株価は年初から3.45%上昇しているが、過去6カ月では40%近く下落している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:バックトの経営陣(Bakkt)
|原文:Bakkt Mass Delists Tokens Including Aave, Avalanche, Compound, Filecoin, MakerDAO and Uniswap