ドージコイン(DOGE)の1日あたりの取引数は5月14日、ドージコインブロックチェーン上でトークン発行を可能にする新しい仕組みが導入されたことを受けて、通常の約10倍に上昇し、過去最高を記録した。
BitInfoChartsのデータによると、取引数は64万5000件を超え、同日のビットコイン(BTC)およびライトコイン(LTC)の取引数を一時、上回った。17日時点では以前の水準まで低下している。
これまでのデータを見ると、ドージコインの1日あたりの取引数は2万件前後。しかし、5月9日にDRC-20規格が導入されたことで、ネットワークの活動が一気に活発化した。
DRC-20規格によって、開発者はドージコインブロックチェーン上でトークンを発行できるようになった。これはドージコインの新しい価値提案に加えて、DeFi(分散型金融)サービスの可能性を切り開くものだ。
DRC-20に批判
だがDRC-20の展開に誰もが満足しているわけではない。DRC-20によって、ネットワークが混雑する可能性があること、日常的な通貨として使われるという目的から逸脱していることを批判する声もある。
「DRC-20をアピールするドージコインコミュニティは、恥知らずな誇大広告をやめるべきだ」とあるコミュニティメンバーはツイート。また別のメンバーは「皆が取引に使われる通貨としてのユースケースに集中すべきだろう」と述べている。
取引手数料の高騰やネットワークの混雑は、どのブロックチェーンにとっても大きな懸念事項。一般ユーザーにとってネットワークは高価で遅いものになり、普及を妨げることになりかねない。
ビットコインブロックチェーンでは「BRC-20」規格が3月に公開され、ミームコインが大量に発行、取引され、取引手数料が2年ぶりの高水準まで上昇している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|原文:Dogecoin’s Daily Transaction Reached Lifetime Highs After ‘DRC-20’ Tokens Introduced