ビットコインはミームコイン人気に対応できない?/生成AIはWeb3にネガティブ【日曜日に読みたい厳選10本】

「ビットコインは何のためにあるのか」という点は脇に置いておくとして、ここにはきわめて明確なポイントがある。すなわち、ビットコインはスケーリングしておらず、Ordinalsを批判してもその現実は変わらない──今週公開されたコラムやインタビューから、日曜日に読みたい10本を厳選。

ミームコイン人気に対応できないビットコインが、グローバルな決済手段になれるか?

ミームコイン人気に対応できないビットコインが、グローバルな決済手段になれるか?【コラム】

多くのビットコイナーが、ビットコインブロックチェーンでの取引急増による手数料高騰に憤っている。手数料は競争入札的なプロセスで決定されるが、5月8日には、シンプルなビットコイン(BTC)取引1件につき驚きの30.19ドル(約4000円)まで高騰。それ以前は、2021年7月以降ほぼ2年にわたって、2ドル(約270円)付近で推移していた。

事態は、一部のビットコイナー、特に「マキシマリスト」と呼ばれる人たちが「Ordinals」という新しい発行方式を利用したBRC-20トークンなどの検閲を提案するほどに事態は緊迫している。…続きを読む

生成AI、このままではWeb3にネガティブな影響

ChatGPTとWeb3テクノロジーが交差するところにチャンスがあると感じている。ChatGPTやGPT-4などの生成AIとテクノロジーをめぐる盛り上がりは見慣れたものになり、Web3も例外ではない。AI関連の暗号資産が歴史的な高値を記録し、生成AIとWeb3が交差するところに投資する新しいベンチャーファンドまで登場している。

ChatGPTのようなテクノロジーとWeb3インフラを組み合わせる可能性に心を躍らせる一方で、Web3コミュニティは、生成AIの価値の大半は伝統的Web2インフラに捉えられている現実を直視しなければならない。…続きを読む

ビットコイン、取引手数料が「高過ぎる」ことはあり得ない

2015年から2017年にかけて、ビットコインのブロックサイズ戦争を戦ったベテランたちは今週、不思議なシーンを目にした。ビットコイナーたちが取引手数料の高さに文句を言っていたのだ。なにが不思議なのかわからない人のために、簡単に歴史を振り返っておこう。

ブロックサイズ戦争で勝利した「スモールブロッカー(小ブロックサイズ陣営)」は、分散化の維持に必要な代償として、混雑時の取引手数料の存在を支持してきた。一方、…続きを読む

米債務上限問題がビットコインに与える影響

アメリカの政治家たちは今、「債務上限」と呼ばれるアメリカの法律の奇妙なねじれをめぐる、熱のこもった、バカげた議論から抜け出せずにいる。アメリカの予算割り当てプロセスでは1917年以来、実際の予算(すでに議会によって承認されている)と、政府がその支払いのために国債を販売する力を切り分けている。…続きを読む

カエル、熱狂、手数料:ビットコインの新たなガバナンス問題

カエル、熱狂、手数料:ビットコインの新たなガバナンス問題【コラム】

だから私たちは、いつまで経っても良いものを手にできない。FTX、スリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)、セルシウス(Celsius)などの破綻から教訓を学んだと思った矢先、ミームコインブームが再び私たちを襲った。

クレイジーな暗号資産カジノが戻ってきた! カエルの画像をモチーフにしたミームコインで大金を稼ぐ人がいる一方で、手数料の高騰で、大きなダメージを被る人もいる。…続きを読む

BRC-20トークン、検閲すべきか?──開発者の意見は割れる

Ordinalsプロトコルを使って発行された大量のBRC-20トークンがビットコインネットワークを混雑させ、取引手数料を高騰させている。これを受けてビットコイン開発者たちの間ではオンチェーンの熱狂をどう鎮めるかについて議論が巻き起こっている。…続きを読む

Consensusのピッチコンテスト優勝:暗号資産での給与支払いを手がける「Rise」

暗号資産(仮想通貨)で給与を受け取る? リサーチによれば、若い従業員ほどそうしたアイデアを好むようだ。アメリカ・オハイオ州のスタートアップ「ライズ(Rise)」は、給与を法定通貨あるいは暗号資産で受け取るかを選択できる柔軟性を提供したい企業をターゲットにしている。同社のプロジェクトは、先月米CoinDeskが開催した「Consensus」の「PitchFest」コンテストで優勝した。…続きを読む

資産クラスとしての音楽アルバム

資産クラスとしての音楽アルバム【オピニオン】

音楽業界は常にクリエイティブな場であり続けてきたが、NFTの登場によって、これまでにないような変革が起きている。NFTは、投資だけでなく、音楽業界にとっても限りない可能性の扉を開こうとしている。具体的なユースケースを考えてみよう。…続きを読む

トークン化はEV業界改革の鍵

電気自動車(EV)は今注目のテクノロジーの1つだろう。米バイデン政権は先月、EV普及促進のための歴史的な政策を発表。環境保護庁(EPA)による新しい規制のもとでは、2030年までにアメリカで製造される新車の50%以上をEVとすることが義務付けられた。

ブロックチェーンはこのサプライチェーン実現のために必要なだけではない。アメリカが脱炭素を図るうえで、透明性と人権を確保する唯一の方法だ。…続きを読む

イーサリアムのステーキング、不正操作のないベンチマークが必要

どの業界も、標準化によって規模が拡大する。昨年行われたイーサリアムブロックチェーンのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行により、ステーキング利回りのベンチマークを作成するチャンスが現れた。このベンチマークは、利回りの推移に基づく金融商品の基盤となり得る。…続きを読む

|文・編集:coindesk JAPAN編集部
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