マトリックス法によるテクニカル分析(2023/5/26)ビットコイン、いよいよレンジブレークが近づく:楽天ウォレット

本稿ではビットコイン相場をパターン分析・移動平均線(9MA・25MA)・一目均衡表・ボリンジャーバンド・MACD・RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)で評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。

※本記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。

サマリー

2週連続のオール3。先週より更に方向感が薄れた印象だが、6月4日に一目の雲がねじれるので、来週後半から週末にかけて動意が出てきそう。逆に言えば、来週前半まではレンジ取引のチャンスが残る。

今のレンジをブレークすると、上は410万円、下は340万円辺りがターゲットとなるが、下抜けの場合は3役逆転の売りサインが出るので少し相場が走る可能性がある。

パターン分析

前回同様、平行チャネルの下限にサポートされ、半値戻しで上値を押さえられ、レンジの下半分でのもみ合い。仮に上下にブレークした場合、下は半値押しの340万円がサポート、平行チャネルの上限410万円近辺がレジスタンスとなる。

評点:3

移動平均線

5月9日のデッドクロス後、両移動平均線の乖離は縮まったが、ゴールデンクロスに至らず、両線は平行線。

評点:3

一目均衡表

雲の中に入り、雲の上限に上値を押さえられ横ばい推移。来週半ばから雲の幅が縮まり、雲がねじれる6月4日までに上下どちらかに抜ける形となる。仮に下抜けした場合は3役逆転の売りサインが出る可能性がある。

評点:3

ボリンジャーバンド

バンドも横ばいで方向感がなく、バンドがスクィーズ気味でもみ合い継続を示唆している。

評点:3

MACD

MACD・シグナルともに横ばい気味かつ殆ど重なっており、全くと言っていい程、方向感が出ていない。

評点:3

RSI

40近辺で方向感なし。

評点:3

評点

松田康生
楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

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|編集:coindesk JAPAN
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|転載元:Rakuten Wallet