数百万ポリゴン(MATIC)が30%近い下落に先立ち、6月9日夜(米東部時間)に大手マーケットメーカーのジャンプ・トレーディング(Jump Trading)とカンバーランド(Cumberland)から暗号資産(仮想通貨)取引所に入金された可能性が高いことがブロックチェーンデータで判明した。
分析企業ルックオンチェーン(Lookonchain)は10日、カンバーランドが900万MATIC(約630万ドル、約8億8000万円:1ドル140円換算)をバイナンスに、500万MATIC(約350万ドル、約4億9000万円)をコインベースに入金していたとツイートした。
またジャンプ・トレーディングとロビンフッド(Robinhood)、カンバーランドに関連する別のウォレットが合計940万MATICを入金したと付け加えた。
これらは、流動性の低い環境の中で暗号資産取引所で売却された可能性が高く、MATICの急激な価格下落をもたらした。カルダノ(ADA)とソラナ(SOL)も同様の値動きとなり、当記事執筆時点で24時間で約25%下落した(MATICは日本時間11日10時50分時点、24時間で約16%下落とやや回復している)。
こららの暗号資産は今週初め、米証券取引委員会(SEC)のバイナンスとコインベースに対する提訴のなかで、証券と見なされていた。
暗号資産サービス企業Matrixportは「アルトコインは取引高が薄く、バイナンスのようなマーケットメーカーの動きが活発でなくなっているため、この週末、さらに下落する可能性がある」とCoinDeskに述べた。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ソラナの24時間の価格推移(CoinDesk)
|原文:Millions in Polygon’s MATIC Tokens Were Sent to Binance and Coinbase Ahead of 30% Slide, Data Shows